地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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大河ドラマ「平清盛」視聴~第28話「友の子、友の妻」

 「平治の乱」後の義朝など武士の立場の行動は、いろいろあったようだが、結局は東国目指して落ち延びる事になる。それに対して、信頼・師仲・成親など公家の立場の首謀者は、いずれも降伏する。
 ドラマでは、主としてその武士側に視点を当てて追う。その視点も「友の子、友の妻」ということで、頼朝や義経の助命とのかかわりだ。助命された頼朝や義経は、散策している信夫の里とかかわる。頼朝や義経の助命は、そういうつながりでの興味あることだ。

 頼朝の助命には、池禅尼が清盛に懇願がかかわるとのことだが、よく聞く懇願の理由は感傷的な事。これを、「保元・平治の乱を読みなおす」の元木氏は、人間関係とのかかわりとみるようだ。
 氏によると、禅尼は、もともと後白河院の姉上西門院と密接な関係であったという。また、頼朝は院庁の蔵人としてこの院に近侍していたはずだとか。それで、上西門院やその周辺の人々は、禅尼に頼朝に依頼したはずだというのだ。
 その前提として、池禅尼は忠盛亡き後も発言力を保持して、清盛にも強い影響力を及ぼしていたとの見方がある。また、頼朝がはぐれて、尾張国受領の平頼盛の郎党平宗清に保護されていたという事情もからむとか。頼朝の身柄管理権を有するこの頼盛の働きかけも、池禅尼の発言力を強めたとの見方も加わるようだ。
 少なくとも、池禅尼が清盛に懇願したという頼朝の助命は、感傷的なものなどではないとみるようだ。

 義経の助命については、よく聞く理由は常盤御前とのかかわり。
 源義朝の愛妾である常盤御前と今若、乙若、牛若の3人の子どもたちも捕らえられ、清盛は常盤を閨に招き入れ愛妾とするのだが、この辺りは、例によって「坂の上のサイドボード」の見方を参考にする。
 古来、戦いの勝利者が敗者の妻や愛人を我がものにすることは珍しくない。いわば「戦利品」である。敗者・義朝の愛妾で、しかも絶世の美女だった常盤御前を清盛が自分の妾としたのは、3人の子どもの助命に関係なく当然のことだった。
 3人の子どもの乳飲み子のうち牛若が源義経だが、この助命理由の一つは、頼朝を助けたこととかかわって、更に幼い子どもたちを殺すわけにもいかず、出家を条件に許されたということだろう。これに、清盛の場合には、常盤を自分の妾とする代わりに彼女の3人の子どもの命を助けたということが加わるのかどうかだ。

 武士側の興味ある事に視点を当てて整理したが、ドラマ「平清盛」としての視点でみれば、興味深いのは、公卿についての裁断が武士によってなされたということだろうか。 
 その視点でも整理しておきたいのだが、長くなる。2回に分けることにする。

 なお、この回の視聴率は関東地区で11.2%とのこと。
by shingen1948 | 2012-07-20 05:20 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)