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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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大飯原発再稼働決定⑨福島市議会⑤

 7月5日、「毎日新聞」は、「県議会が再稼働反対 全会一致で意見書可決」したことを伝えていた。県議会では、一部会派が出した意見書の文言を全会派が合意できる形に修正、委員会提出議案として追加提案して可決したとのことだ。
 その記事の締めに、以下のように福島市議会では再稼働反対決議が否決した事実を対比的に並べる事で、福島市議会に一つの知恵として参考にならないかと言いたげであるのが印象的だ。
 福島市議会では一部議員提案の再稼働反対決議が否決された。県議会では一部会派が出した意見書の文言を全会派が合意できる形に修正、委員会提出議案として追加提案した。
 少数会派の柔軟な対応と最大会派の面子を捨てるという事で、その知恵に近づくことは可能だったとは思う。
 ただ、この意見書、穿った見方をすると、報道される範囲で可決内容をみる限り、被害の大きさを強調し、政府の安全対策の不備を指摘して、住民の安全・安心の確保を最優先に対応するよう求めたというふうにもみえる。素人目には、再稼働を容認した上で、その安全対策をしっかりとするようにという要求に変質しているようにもみえるのだ。
 今回の福島市議会の状況は、支持母体組織をお持ちの議員の方々は、その支持母体組織の動向という私的な生き残りとかかわることを優先させ、その支持母体は私的な絆を大切にした。その結果として、多くの市民の感覚とはずれてしまう結果を導いたということだと思っている。
 今回の福島市議会が、これを参考にして再稼働反対意見書を可決したとしても、公よりも私的な絆を優先させるという福島の地域性がある限り、思わぬ方向に意見が集約されていく可能性のある状況ということに変わりはないのではないかとも思われる。

 想定を福島原発の話に焼直してみる。
 現状は、福島第一原発5・6号炉と福島第二は廃炉が決まっていないが、その稼働について尊重される意見の地元は、大熊町ということだろうか。以下が、大飯原発再稼働決定にかかわるこの首長さんのコメントだ。
 災害対策は当然取られているだろうし、関西という大きな経済圏を抱え、地元の雇用など課題もある中での判断。尊重したい。
 先の「福島原発廃炉にかかわる意見集約」時、各首長の連合体長は福島市長さんだったと思うが、この組織は私的な首長同士の絆を重視する姿勢を見せたように思う。そのことを参考にすれば、各首長の連合体長さんは、この首長さんの意見を大切にするだろうことが想像される。
 ここに、福島市議会・いわき市議会で見せた福島の地域性である電力労組との私的な絆重視という状況を重ねる。すると、世の中を動かす権限をお持ちの福島の方々は、この絆に傷つかない事を第一義に意見を集約するという行動をとるだろうことが想像できる。
 多くの県民・市民の感覚はさておいて、思わぬ方向に意見が集約されていくという事が起きたとしても、ここ福島ではそれ程不思議は事ではないような気がしてくる。
 福井・大飯原発:「県議会が再稼働反対 全会一致で意見書可決」/福島【毎日新聞(2012/7/5)】
 県議会は4日の6月定例会で、大飯原発(福井県)3、4号機の再稼働について「原発事故の被災県としては受け入れがたく非常に残念」とする意見書を全会一致で可決した。
 意見書は「福島第1原発事故はいまだに収束しておらず、16万人を超える県民が住み慣れた故郷を追われ、将来の見えない不安な生活を送っている事実から目を背けてはならない」と被害の大きさを強調。政府の安全対策についても「防潮堤、免震重要棟、フィルター付きベント設備などが未整備で、事故が起こった場合の放射能被害予測や住民避難計画も立てられていない」と不備を指摘、住民の安全・安心の確保を最優先に対応するよう求めた。事故原因の究明や原子力安全規制体制が確立されていないことにも言及した。
 福島市議会では一部議員提案の再稼働反対決議が否決された。県議会では一部会派が出した意見書の文言を全会派が合意できる形に修正、委員会提出議案として追加提案した。
 県議会はこのほか、補正予算案など県提出の18議案を可決し閉会した。【乾達】

by shingen1948 | 2012-07-09 05:20 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(0)