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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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大河ドラマ「平清盛」視聴~第26話「平治の乱」

 この回あたりから、ドラマとかかわりある辺りと照らし合わせながら「保元平治の乱を読みなおす(元木康雄著)」の拾い読みしている。
 その中の一つ、若き頼朝が、出世を重ねた清盛と対面する前回のドラマの場面。
 これは、ドラマとしては、前回から頼朝を演じている役者さんへ注目を引き付ける演出にもなっているようだが、元木氏の考えと比べると、この時初面は実話に近いと思われる。
 藤原忠親の日記「山槐記」に、平治元年2月19日、上西門院の院号宣下にともない女院の殿上人が選ばれる「殿上始」の儀式が行われたとあるとのこと。この時、蔵人が参入した清盛以下の殿上人に酌をしいるという。
 この頃、頼朝は、上西門院の蔵人から6位蔵人に就任していたとのことだ。それで、頼朝は初献の杯を担当しているということで、清盛と義朝の嫡男がここで初面したことは間違いないらしい。
 なお、この6位蔵人の地位は河内源氏初で、院近臣の名家の息子なみの地位であり、兄朝長を越えて義朝の嫡男の地位を示すものでもあるとのことを考えれば、清盛は、鋭い視線を投げかけた事が推測されるという。

 この回にかかわることでは、京の危急を知った清盛一行の展開にかかわること。
 ドラマでは、京の危急を知った清盛は、すぐに熊野詣を中止し都へ戻るよう命じるのだが、熊野詣のため一同武装していないと重盛が心配する。すると、家貞がひそかに用意していた鎧や弓矢を差し出す。それで、平氏一門は必死に京へ向けて馬を走らせるというふうになる。
 このドラマの展開は「平治物語」のそれに近いらしい。これを「愚管抄」の記述が実話に近いと考えると、ここに重盛は同行していないらしい。ということは、「平治物語」には、重盛が義平の迎撃を恐れて四国に逃れようとする清盛を制止する場面もあるらしいが、これも違うということになるようだ。
 この場面、元木氏の考えに合わせて想像すると、武具も熊野別当等に借用したとする「愚管抄」の記述が優先され、清盛の名声が紀州の武士たちに浸透していた事が、彼の窮地を救ったという見方になるようだ。

 もう一つ、ドラマでは、義平が東国から到着し、阿倍野にて清盛一行を待ち伏せしたいと意気込むが、そうならないエピソードが挟まれる。
 この辺りについての氏の見方では、清盛が必ずしも信西方ではなかったとみているらしい。
 その見方によると、信頼にとって、清盛はことさら討伐すべき対象ではなかったのではないかということになるらしい。姻戚関係にもあったので、主導権を確立してしまえば、協力が得られる存在と考えたのではないかということらしい。
 これが信頼の誤算で、読み違えは、平家一門の総帥が京に復帰する威厳だとか。それは、武具も熊野別当等に借用できたこととも重なる。
 伊賀・伊勢の所領を中心として、京周辺には清盛の郎党は多数存在していて、清盛が、帰京するまでにはかなりの人数が一行に加わっているという状況になったろうというのだ。
 これが、義朝の武力で京を制圧することで保たれていた信頼の優位を揺るがしたとみているようだ。
 義朝の武力は、保元の乱でさえ200騎しか統率していない。この入京する清盛勢を討つ事はとうてい困難な事だったとみるようだ。

 第26話「平治の乱」の要点を「エキサイトドラマ特集『大河ドラマ平清盛』」からお借りする。
 「平治の乱」
 1159年、虐げられし義朝(玉木宏)は貴族・信頼(塚地武雄)と結託、ついに決起する。義朝は後白河(松田翔太)と二条(冨浦智嗣)を幽閉し、三条殿に火を放つ。義朝の狙いは信西(阿部サダヲ)の首であった。熊野詣の途中、紀伊で知らせを聞いた清盛(松山ケンイチ)は即座に京へとってかえす。逃亡した信西は山城の山中に穴を掘り、身をひそめる。一方、戻る清盛を源氏の義平(浪岡一喜)は阿倍野で待ち伏せる案が京ではねられていた。だが義朝は清盛の帰りを待っているのだと言い、兵を出さない。そんな中、ついに信西は発見され、自刃する。早馬で京に戻った清盛と重盛(窪田正孝)があふちの木の上に見たものとは…

 この回の関東地区の視聴率は、13・2%で、前週比3・1%増とのことだ。ドラマが始まる前、人間関係構図概要が分かる場面を挿入する工夫が、功を奏したのだろうか。
by shingen1948 | 2012-07-08 05:20 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)