大飯原発再稼働決定⑥~福島市議会
2012年 06月 28日
その中で、気になるのが、「反対議員には次期市議選で『落選運動』も行うとした。」という部分。過激かなと思うと共に、この議会の動きが、党派対立に矮小化された影響だったとすれば、逆効果だとも思う。
単純な市民感覚では、福島第一が終息もしていない段階での再稼働に疑問を持っていると思われる時期だ。それだからこそかえって、慎重な配慮が必要なのではないかと思うのは、政治に疎い者の戯言かな?
もっといえば、自分の思い込みかもしれないが、これまでのこういった運動は、純粋に(単純に)脱原発の立場だけをとりたいということを許さなかったと思っている。イデオロギーとのかかわりなどが深く、その教条化された原子力否定の方針に基づいた反原発しか受け付けないというふうに見えていた。感覚的には脱原発の立場に近くても、その署名活動などでは、躊躇させるものがあったと思う。
過激な行動や主張、あるいは教条的な主張は、強い主張ができない者を排除する効果が生まれる危惧を含む。長期的には支持者を減らすのではという余計な心配だ。
「福井・大飯原発:再稼働反対決議案否決、福島市議会に撤回求める 4市民団体が要請書 【毎日新聞(2012/6/26)】」なお、県内では南相馬、二本松、浪江など7市町村議会が再稼働に反対する意見書を採択しているという。
「ふくしまWAWAWAの会」(佐々木慶子代表)など4市民団体は25日、大飯原発(福井県)の再稼働反対決議案を否決した福島市議会に撤回を求める要請書を提出した。市議会は22日、無記名投票の結果、賛成17、反対19の2票差で決議案を否決した。
佐々木代表は「多くの人が原発事故の被害に苦しんでおり、県都の議会がその思いに逆行する決定をするのは市民への裏切り行為だ」と述べ、反対議員19人の氏名公表や、改めて議会として再稼働反対の意思表明をするよう求めた。反対議員には次期市議選で「落選運動」も行うとした。
4団体は佐藤雄平知事にも、今年3月11日の復興式典で世界に向けて脱原発を目指すことを誓った「ふくしま宣言」にのっとり、反対の意思表明をするよう求めた。【乾達】