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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン

大飯原発再稼働④~再稼働決定と福島県立地自治体首長の見解

 「毎日新聞(2012/6/17)」は、「『大飯原発再稼働』を受けての立地自治体首長の見解」一覧を載せている。その中の福島県立地自治体首長の見解を抜いてみる。
 ⑤福島県双葉町町長井戸川克隆町長
 事故原因がはっきりしないまま再稼働させるのか。おおい町のみなさんは、全部を失い再建する土地もない私たちの状態を見るべきだろう。
 ⑥福島県大熊町渡辺利綱町長
 災害対策は当然取られているだろうし、関西という大きな経済圏を抱え、地元の雇用など課題もある中での判断。尊重したい。
 ⑦福島県富岡町遠藤勝也町長
 安全を後回しにする政府に不信と怒りを感じる。原発事故が風化したためか。今も事故に苦しむ福島県民の心をそぐかのような対応だ。
 ⑧福島県楢葉町松本幸英町長
 福島県の教訓が生かされず、電力需要や経済界に判断を迫られたのが現状。政府は今後のエネルギー政策ビジョンを早急に示すべきだ。

 上記4つの意見は、批判的な意見が3町で、肯定的な意見が1町とみるが、本文記事では、以下のような2対立意見として集約される。
 「福島第一原発で被害を受けた福島県内の町長らの意見は割れた。埼玉県加須市で集団生活を送る福島県双葉町の井戸川町長が『全部を失い再建する土地もない私たちの状態を見るべきだ。』と苦言を呈したのに対し、大熊町の渡辺利綱町長は『尊重したい』と答えた」
 このうち、報道によって大きな声となって福井県民に伝わるのが、大熊町の渡辺利綱町長の「尊重したい」との答えらしい。
 「福井新聞(2012/3/24)」は、「福島・大熊町長が再稼働問題に言及 原発位置付けも、越前市で講演」と題し、大熊町町長の福井県内での講演活動を伝える。
 これは、福井市出身の久野修慈中央大理事長や県内首長らでつくる「原子力・エネルギーの安全と今後のあり方を真剣に考える会」の勉強会の講師として選ばれたものらしい。
 買われたのは、町民の分散避難は町存亡の危機としながら、原発の位置付けについては長期的視野に立った冷静な議論が必要としたところのようだ。
 「原子力・エネルギーの安全と今後のあり方」にかかわる部分は、以下のように要訳されている。
 性急な脱原発議論には、「今も福島原発で作業に従事している町民も相当数いる。雇用確保の面から原発との結び付きは今後も保たざるを得ない」とした。国が進める関電大飯原発の再稼働については「安全の担保と地元住民の合意が前提。政治的事情で手続きが進んではいけない」とした。
 なお、この会では、「元バレーボール日本代表の三屋裕子氏」も「経済活動の推進力としてのエネルギーの役割を踏まえた視点が必要とし、感情的に『原発が怖い』でなく、どの点が怖いのか掘り下げた議論が求められている。そうした点をエネルギー先進地の福井から発信してほしい」と呼び掛けたとのこと。

 福島県知事のコメントは、これらの状況を踏まえているのかもしれないとも思う。
 確か、大熊町の事故を免れた原子炉は廃炉になっていないはず。そして、大熊町町長の活躍、更には、東電の3人役場常駐による応援の話も聞く。これに、福島県知事の対応状況。

 大熊町は原発事故後、会津若松市に役場機能を移転し、2月末時点で町民1万971人のうち約7割が県内避難していて、全国41都道府県には約3千人が分散している状況でも、この判断だ。
 原発を動かすのは、地元大熊町の反応と福島県知事の判断で可能のはず。これは、まさかもあり得るということのようにも見えて、恐ろしい。
by shingen1948 | 2012-06-19 05:20 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(0)