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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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ベン・シャーン展はみない

 原発再稼働について知事さんの声を聞きたいと思うのは、この事にかかわって直接行動はしないが、リーダーの選択時にはこの事を考慮したいという思いだ。
 積極的に活動される方は別にして、地元のリーダーや政治に携わりたいと思う方がこの事に口をつぐむという状況は、普通の福島県人は、その選択時にこの問題にかかわらないことを要請されていることと同じになるという思いからだ。

 さて、ベン・シャーン展だが、これを意識したのは、何気なくNHK日曜美術館を見たことだ。関心を持ったのは、ベン・シャーンは核兵器に関心を示した画家ということと、その展覧会の最後が福島県立美術館で開かれるということだった。
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 この展覧会を見るかどうか迷ったのは、ベン・シャーンの作品のよさを知らないということが大きいが、関心を持ったこととのかかわりもある。
 この展覧会は、名古屋・岡山と巡回したようだが、その最終が福島市とのことだ。
 その展示作品のうち、アメリカの6つの美術館から借り受けた70点は岡山までで、福島へはこないということだ。その理由が、放射能だというのだ。
 ベン・シャーンは、アメリカという場所から20世紀という激しく揺れ動いた時代を見つめていたとのことだ。その作品群の一つとして「第五福竜丸」事件に視点を当てたものがあるという。
 「第五福竜丸」事件は、1954年にアメリカが南太平洋で水爆実験をしたのだが、その時、現場近くにいた日本のマグロ漁船「第五福竜丸」が死の灰をかぶり、無線長が死んだという事件だ。
 シャーンはこの事件に触発され、「ラッキードラゴン(=福竜の英訳)」シリーズというのを描いたそうだ。その主要な一部は福島県立美術館にあり、廃虚の広島をモチーフにした晩年の版画も同館にあるとのことだが、それが、「ラッキードラゴン」や「恐怖の夜の町」を含む代表作ということらしい。

 恐らく、福島でこのベン・シャーン展の準備が進んでいた時、核の平和利用とされる施設「原発」が暴発したという経緯だろう。同館所蔵のこの作品は、今回の巡回展の重要な部分を占めるそうだが、ただ、その福島ではシャーンの仕事の全貌は紹介されなくなったとのことだ。
 これを、視点を変えてみるなら、ベン・シャーンが立ち位置にしたアメリカは、核兵器に関心を示した画家ベン・シャーンと福島を遠ざけたという構図だ。
 内容的には価値があるのだろうが、その意義として受け入れる気分になれない。料金を下げるとのことだが、それにのる気がしない。
by shingen1948 | 2012-06-12 05:37 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(0)