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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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大河ドラマ「平清盛」視聴~第17話「平氏の棟梁」②

 大概、意識することが触手となって、関連する情報との出会いが多くなるものだが、今回の大河ドラマ「平清盛」では、なかなかそれが無かった。
 そう思っていたら、ようやくその手ごたえに出会えた。
 朝、何気なくラジオを聞いていたら、この方の名前が登場した。博多どんたくの話で、この祭りの起こりが、重盛への感謝だったという言い伝えがあるというもの。
 博多どんたくの母体である博多松囃子は、治承3年(1179)に病没した平重盛に、博多の人々が恩を謝すため始まったと伝えられると貝原益軒の『筑前国続風土記』に記されているということの紹介らしい。
 第14話「祇園闘乱事件」と「平家物語」の「御輿振」の項とのかかわりあいでこの清盛嫡男重盛を意識した事にふれたところだった。
 ようやく、意識した事が触手となった情報に出会えた。

 この平家と博多のつながりは、忠盛の代に始まるとみれば、今回のドラマの清盛が忠盛から受け継いだ事に関する深みにもつながる。
 忠盛は皇室領であった肥前国神崎庄の支配権を獲得するが、その時、神崎庄の産物を積み出すための河岸、倉庫等の施設が博多に設けられていたのを併せて獲得したのではないかとの見方もあるらしい。
 清盛の日宋貿易も、この施設利用とかかわらせたイメージも可能なようだ。

 ドラマでは、清盛が忠盛から受け継いだことを、引き継ぐ仕事の量の多さに比べた清盛器の小ささで表現していた。
 今までのドラマ展開では、清盛の行動や服装は破天荒としか描かれない。その中では、器の小ささを言われても、それはその通りだろうとしか思えない。しかし、実際の清盛は、年齢こそ36歳と若いが、すでに正四位下中務大輔・安芸守に就いている。国司様である。その清盛でさえ器が小さいと感じたということにしないと、引き継いだ事の大きさは伝わらないのではとも思う。

 巨万の富を生む日宋貿易が本格化するのは清盛の時代だが、その始まりは忠盛の頃からとされる。その頃から既に西海の海賊鎮圧や西国の受領歴任によって培ってきた武家としての地位は、揺るぎのないものになっていたということらしい。それを引き継いでいるということだ。
 更には、忠盛は人望も厚かったというエピソードも見る。
 気位の高い藤原頼長すら「数国の吏を経て、富は巨万をかさね、奴僕は国に満ち、武威は人にすぐる。然るに人となり恭倹にして、未だかつてしゃしの行有らず。時の人、これを惜しむ」と書き記したとか。

 ドラマ構成の常套手段は対比で描くことだと思う。
 前話まで、清盛像が破天荒な行動と服装になっているいるのは、兄弟や父との対比のためで、仕方がないとも思う。
 しかし、今後のドラマ視聴を楽しくするには、年齢こそ若いが、既に地位を確立していた清盛が、更に忠盛の膨大な力と富と人脈を引き継いだというイメージが大切なようだ。
 ドラマでは、その36歳と年若い清盛が、保元の乱等をものにして、貴族から武士の世へと移行する展開を楽しめということのようだ。 
by shingen1948 | 2012-05-04 05:20 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)