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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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奥州街道浜田町付近③

 「信達ニ郡村誌」には、「本尊を鼻取り地蔵と称す。慈覚大師の作と言伝ふ」とし、この地蔵堂が、腰浜村の元標から西へ2町40間の位置で、五郎内に在ることを記す。
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 その境内の広さも示すが、建物脇には確かに石塔群が並んでいる。
 案内板にこの地蔵堂の別当とある龍鳳寺、先に整理した仲間町の馬頭観音堂共に、腰浜村の寺の項に記されている。
 「ふくしま散歩」には、右脇の五郎内天満宮の御神体が、青銅の馬乗り天神で、五郎内町振興会が保存することが紹介される。
 更に、この堂内に、仏おろしに用いられた「おしらさま」も祀られている事も紹介される。
 「おしらさま」については、何となく養蚕とのかかわりという程度しか知らないので、その原形らしき形を確認する。

 おしらさまは、普段は厳重な箱の中か神棚の祠に収められているとか。
 年に一度、小正月の1月15日に、大人から子どもまでの女性が集まって「おしらさま」の顔に白粉を塗り、新しい布を被せる。これを「おせんだく」と言うらしい。この「おせんだく」は主に女児の役目とか。
 毎年新しい布が被せられるので、年月を経たおしらさまは、何重にも布を重ね着しているという。
 「おしらさま」を手にした巫女役の長老が、一年の吉凶や失くし物のありかを占う。

 冬の寒い時期に囲炉裏を囲み、雑煮や鍋などをつつきながら行われるこの小正月の行事は、「おしら遊び」と俗称され、当時の女子どもたちの年に一度の最大の楽しみだったという。
 その伝説は、名馬と姫が主役で、蚕がキーワードとなるとか。
 「おしらさま」は、「山の神」あるいは「田の神」に対して「家の神」である。また人と馬の恋慕譚や蚕の起源から「女の神」ともされるとも。

 「信達ニ郡村誌」里標には、中部五反田村道十字又の側に元標を建てることを記す。むらの施設にかかわる事項と腰浜村小字を照らし合わせてながめると、「むら」としての中心的な役割を担う道筋は、この街道筋の東側に存在するように感じられる。
by shingen1948 | 2012-03-01 05:47 | ◎ 奥州街道 | Comments(0)