2012の立春の頃の風景③~御山千軒遺跡付近
2012年 02月 09日
先に、展示された御山千軒遺跡の位置図を参考に、この辺りだろうと確認したところだった。
その講座の中で、この遺跡は低地であることを強調されたのが気になった。
ここを散歩している中では、何となく高低差は感じているものの、低地であるという実感を持っていなかった。
確かに、遺跡と推定した地点から国道13号線の方をみると、高低差があるなとは思った。それでも、この感覚にむしろ違和感を覚えた記憶がよみがえる。それは、ここは住宅地という感覚で見ていたからだと思う。ここには国道13号線沿いか、御山に沿う道筋できているせいもあるかもしれない。
高低差を意識すると、確かに松川から電気店付近まではやや高まっていて、その電気店の駐車場から南側は随分下がる。
国道13号線は、盛土による高まりなのだろう。
あらためて国道13号線から遺跡と推定される地点を眺めてみると、遺跡と推定される方向は随分下がっているのが分かる。
紹介文を確認すると、「福島市のホームページ」では、この遺跡を「水辺のむら」「湿地のそばから」の集落としている。
御山千軒遺跡は、信夫山の北側の遺跡で、東北新幹線の建設工事に先立って発掘調査が行われたました。
湿地のそばからたくさんの竪穴住居や竪穴住居や掘立柱建物、井戸跡などがみつかり、奈良時代~平安時代にかけて、水辺にむらが作られていたことが明らかになりました。
「まほろん」の紹介文では、発掘の成果に、「旧河川跡」の確認が加わっていて、その「旧河川跡」からたくさんの出土品があったことを強調している。
竪穴住居跡、掘立柱建物跡や旧河川跡などが確認されています。
河川跡からは、吉祥文字が書かれた墨書土器や、桃の種、トチ、クルミ等の植物遺存体のほか、多量の木製品が見つかりました。木製品は、容器・農具・狩猟具・漁撈具・紡織具・形代(祭祀に使う道具)等の様々な種類のものがあり、大変貴重な資料といえます。