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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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福島県が廃炉への考え方を示した②

 福島県の放射能の実被害は、原発立地の浜通りにとどまらず、中通りを中心に広がり、会津まで及んでいて、ほぼ全県がその被害にあっている。しかも、実被害だけではなく、ここから派生する人間関係の亀裂、分裂、断絶、反目、不審といったことが、社会の中だけではなく、家族、友人、近隣間にまで広がっているように感じる。
 大部分の方が、「原発さえなかったら」とお思いだと思うのだが、その大部分の方の思いが、直接的に今回の福島県の方針決定の過程に関わっていないように感じている。

 先には、計画案の説明を受けた第2原発が立地する楢葉町長が不快感を示したということに視点をおいた。これは、幹部らが原発周辺自治体に、計画内容と廃炉方針の説明を始めたその初日に、第2原発が立地する楢葉町などを訪問したことによる。
 廃炉は双葉地方の基幹産業とかかわることで、廃炉に関する表現を慎んできたのはこの配慮のためであることは明らかだ。
 それでも、とりあえず福島県が廃炉への考え方を示せたというのが、実情だろうか。

 それでも、福島県民の思いに近いのではないのだろうかとは感じる。その意味で、目にしたことのあるこの方針の障害になりそうな報道を、ここに張り付けておく。

「脱原発」に慎重姿勢 福島で岡村日商会頭会見【福島民友(2011/10/21)】

 日本商工会議所の岡村正会頭は20日、福島市で記者会見し、東京電力福島第1原発事故に伴う今後のエネルギー政策について「地元の理解が得られれば、(原発の)再稼働を検討するべき」と脱原発に慎重な姿勢を示した。
  岡村会頭は、原発が国内の電力供給の3割を担っていることに触れ「全て消えるのは極めて厳しい」と脱原発による産業への影響に懸念を示し、「技術の進展は予測がつかない。(エネルギー政策は)10年後くらいに見直しを行うべきだ」と指摘した。
  岡村会頭は、19、20の両日、同市で開かれた日商の移動常議員会・議員総会に出席後、会見を開いた。

 経団連などの経済界は、自らの発展のためには、福島県民の思いは邪魔になるようだ。

 「脱原発」方針に盛り込まず 連合福島が定期大会(2011/10/22)

 連合福島の第23回定期大会は21日、福島市で開かれた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の対応など災害対策を決めたが、脱原発や廃炉といった今後の原発の在り方については踏み込まなかった。
 影山道幸会長はあいさつで「脱原発、原発推進という対立する議論をすべきではない。安心・安全、電力の安定供給、環境、経済性などの視点から中長期的に議論すべき」と理由を説明。「(原発の在り方に関する)議論を中心に据えれば組織の分裂につながりかねない」として理解を求めた。
 連合本部は東電福島第一原発事故を受けてこれまでの原発の新・増設推進の方針を転換し、脱原発を掲げている。連合福島も定期大会で脱原発を掲げることを視野に検討を進めてきたが、組織の分裂のほか、雇用の場の確保や電力を消費する企業活動などにも考慮して運動方針に盛り込むことを見送った。
 運動方針には組織強化や非正規労働者を含めた労働者の賃金底上げなどを盛り
込んだ。

 労働組合は、組織の分裂を回避するのに、福島県民の思いは邪魔になるようだ。

 同情されているという福島県民の思い込みが、虚像でしかないことを自覚することも大切なことなのかもしれない。
by shingen1948 | 2011-12-05 07:24 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(0)