地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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土津(はにつ)神社②

 保科正之公出身地が高遠町ということで、直ぐに思い浮かぶのは、「高遠蕎麦」。
 地元では、辛味大根の絞り汁に焼いた味噌を溶かしたものを”つゆ”に食べる食べ方で、焼き味噌の香ばしい香りと辛味大根の辛さを味わうものとして復活しているらしい。
 自分のイメージは、蕎麦に大根おろしをのせ、それに醤油をかけて、ねぎをかじりながら食うという感じだ。
 どちらが本来的かは知らないが、保科氏が会津藩へ国替えとなったことで、会津地方にもこの食べ方が広まったということらしい。

 半田氏の「歴史地図」の「猪苗代周辺」では、「土津(はにつ)神社」にかかわって、「土田堰」のメモがある。
 土津神社の前を流れる土田堰は、うらばんだいからの水が流れる長瀬川の上流(川上温泉下流1400m)より取り入れている。
 この用水路は土津神社の経費をまかなうためにつくられた。(土田新田→祭田)
 1676年(えんぽう3)8万人の人々が動員され、全長16.5㎞新しくつくられた水田は35.3ヘクタールという。
 今はこの土田新田から4キロの水路を通って、西久保から猪苗代湖に流れ込んでいる。
 なお、上流取り水口から3㎞までは、東京電力が管理している。
 かんがい面積850ヘクタール。

 これが、その神社前を流れる用水路だか、時事的に気になるのが、「東京電力が管理」という部分。
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 確認すると、「猪苗代湖およびその集水域に於ける水利用(吉越昭久)」の湖北地域の水利にかかわる解説でその事情が分かる。
 この地域の水利に関して東京電力㈱とのかかわりは強いようだ。猪苗代湖から流出する唯一の自然河川である日橋川でも、東京電力㈱猪苗代第一発電所が関与するが、湖北地方の水利とは、小野川湖の小野川発電所、秋元発電所、沼ノ倉発電所等が関わっているのが分かる。
 土田用水と東京電力㈱との関わりについては、以下のように解説する。
 土田堰用水路は、農業用水以外としては利用されていない。ただし、取入口と排水路は他との係わりが認められる。取水口では、東京電力㈱による檜原・小野川・秋元3湖の貯水池と、小野川・秋元・沼ノ倉3発電所の建設に伴って、長瀬川の流量変化がおこり、このため長瀬川筋の3農業用水(土田堰・上山下堰・長瀬川堰)と東京電力㈱は5回にわたり協定を結び、各用水にはできるだけ影響を与えないよう、また与えた場合の補償の方法等について取り決めた。
 資料として、3用水の協定取水量が期間ごとに定められた表が提示されている。
 神社西側に、この土田堰についての案内板が建つ。
 ここは土田堰用水路です

 初めは、土津神社神領の水田開墾の用水として、会津藩家老友松勘十郎氏興が、神社落成の翌年1674年に開削されました。現在は、猪苗代町内の約1/3の980haの水田を潤しています。
この水路は、裏磐梯から流れる長瀬川より長坂の上流で取水し、末端まで約12㎞あります。末流は、高橋川へつながり猪苗代湖へ流れます。裏磐梯には広大な森林があり、その森林が雨水を蓄えてくれるおかげで、私たちは豊かな水を利用することができます。
 私たちの大地を潤す水は、森林によって育まれた水なのです。

 森林の恵で豊かな稔
 農業用水水源地域保全対策事業
 猪苗代町土地改良区

by shingen1948 | 2011-11-20 06:23 | ◎ 水 | Comments(0)