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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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巡る季節を感受する感覚


 今年は、放射能の恐怖から住宅地の庭の手入れが放棄されているところが多い。季節は巡り、そんな風景の中でも咲く花々はあるのだが、何時ものように心和まない。
 今年季節感を失っているのはそういう状況だからだと、自分を納得させていたらしい。
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 しかし、放置されたヒマワリを見て、少し違うのではないかと思えてきた。
 今年も、緑の木々は茂り、鳥がさえずり、虫がはい、川には魚が泳ぎ、季節は巡ったのだ。放射能で傷つきながらも、大部分の自然はそれに適応して、いつもと変わらない風景を描いていたのだ。
 変わったのは、それを見ている意識の方だ。

 健康というレベルの恐怖感ではなく、命そのものにかかわる恐怖感を味わった者は、意識の奥深くに、「人類滅亡後の地球」をイメージしたように思う。
 人間の英知を結集した文明の環境に、大部分の生命体は適応して季節は巡るのだけれども、人間だけは適応できなかったという恐ろしい風景だ。
 フラッシュ的にこれを見てしまったような気がするのだ。
 そういう意味では、良し悪しは別にして、最前線で地元に指示を出すべく国の機関の人々が、自らの命を優先させてしまって、住民の守る本来の業務を忘れてしまったという心情が理解できる自分もいる。

 その我々に、このヒマワリを通して「復興に向け頑張っていくメッセージを福島から打ち出す」ために応援するという方がいらっしゃる。
 その応援は、人間の英知を結集した文明の延長線上に復興をイメージする都会的なセンスに満ち溢れている。この文明の延長線上の復興への拒否感が、自分の違和感になっていることに気づかされる。これは、恐怖の深さの違いで、分かりあえることはないのだと思う。

 いつになったら、この感性を持ちながら、巡る季節に幸せな時間が感じられるようになるのだろうか。
by shingen1948 | 2011-11-07 05:36 | ★ 季節便り | Comments(0)