地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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除染作業効果散歩人考~ひまわりを植える作業を通した除染効果も含めて③

  県や農水産省が、農地除染実験に着手した時点で、「効果がないのに何故やるのだろう」と思っていた自分がいた。ヒマワリによる除染実験のデータをみているわけではないのだから、どなたかの影響を受けていたということだと思う。
 今になると、いろいろな批判的な論調がネットにあふれている。この中から探せばいい。
 思い当たるのが、「セシウムは表層に蓄積しているので実験は意味がない」と言っていた武田氏の論調。この影響のような気がする。
 これに批判的な意見には、栽培前には当然耕起するわけで、武田教授の指摘は農業を知らない素人の意見だとするものが多い。
 確かに、テレビに映し出された県や農水産省の実験の様子や報道の写真をみれば、耕起された後に、指で穴をつくり、そこに種を播いていたように見えた。
 ネット上では、「ヒマワリによる除染効果はチェルノブイリ事故の十年後に実証されている。だから、地中にしみこんでいるセシウムがとれたのだ」とか、「あれは水溶液で24時間の成長をさせる実験であって、土で行ったわけではない。」とかいろんな話が舞う。

 その時点で「効果がない」という意見が、自分にとって都合のいい解釈だったということになる。それなら、その時点での自分の感覚は何だったのかということだが、いくつか思い当るところがある。
 その一つが、他所の方が支援していることをアピールすることを目的にしたイベント性への反感だったかもしれない。
 現時点で、東京の某法人が「(効果なしの)結果は残念だが、ヒマワリを植えるのは除染だけでなく、復興に向け頑張っていくメッセージを福島から打ち出す意味もある。今後も続けたい」と話しているということとつながる感覚かもしれない。
 更にいえば、あの時点では福島に大量にヒマワリを集め、その廃棄をどうしようという計画も無かったはず。他所の方が支援アピールのためにイベントを企て、その後始末を福島が請け負う形になることへの反感だったかもしれない。結果が「効果なし」なので、そのまま放置も認められるだろうが、もし「効果有り」ならどうするつもりだったのかは、今も不明のままだ。

 もう一つが、緊急事態が起きてから検証実験なるものを始めることへの苛立ちだ。
 専門家と称する先生方が、その権威の根拠としてアピールしたのがチェルノブイリ事故の経験ということだったはず。これをひけらかすことで、自己権威を高める努力をなさっていたはずなのだ。
 それなら、とうの昔にそれ等は検証済みのはずではないかと思うのだが、この時点になって呑気に検証実験をなさるようでは、その権威の根拠も怪しいという思いだった。

 更には、行政目的の実験は、自然科学的な「目的⇒結論」ということではなく、この実験自体が、何らかの行政目的のための手段になっていることが多いということだ。今でも、勘ぐっているのは、汚染地域の食物とかかわらない農業再生とか、バイオマス何とかという行政目的の下準備の時間稼ぎなのではないかということ。
 DASH村ヒマワリ実験は、こそっと終了したとか。これは、今回の「稲荷神社例大祭」の準備作業同様に、それらに比べ純粋だ。
 自然科学的な「目的⇒結論」の結論を得ようとする態度で清々しい。

 農地除染実験に着手 飯舘村で県や農水省がヒマワリの種まき【福島民報(2011/05/29 )】 
 農林水産省、県は28日、計画的避難区域の飯舘村で土壌の放射性物質を取り除く実証実験を始めた。土1キロ当たり約3300ベクレルの放射性セシウムが検出された二枚橋地区の畑で、鹿野道彦農水相、菅野典雄村長らが放射性物質を吸着するとされるヒマワリなどを畑に植えた。8月末まで検証し、有効な除染技術の研究を進める。
 コメの作付けができる土壌のセシウムの基準は土1キロ当たり5000ベクレルだが、村内は2万8900ベクレルから3000ベクレルの値が検出された。
 測定値の高い地域は芝・牧草のはぎ取り、表土削り取り、表面固化剤を使った土壌除去を実施する。吸着剤などを活用し水田の排水時の放射性物質除去も試みる。測定値が低い場所は植物を使った除染を計画している。
 表土の削り取りは6月中旬、吸着剤による除染は7月の実施を予定。実験の規模は水田、畑五カ所程度ずつで、合わせて約3ヘクタール。農水省の藤本潔農林水産技術会議研究総務官は「水田での除染の実証実験は世界初。5000ベクレル以下にするのは困難ではないと思う」としている。
 ただ、農地使用の再開は原発事故の収束が前提となる上、実験で効果が確認された場合でも、除染に用いられた植物などをどのように管理し処分するかが課題となりそうだ。
 石原洋三郎衆院議員(本県1区)、増子輝彦、金子恵美両参院議員(本県選挙区)らもヒマワリ、アマランサスの種を植えた。
 農地土壌除染技術開発の初会合も同日、同村の村活性化センターいちばん館で開かれた。国、県、村、JA、研究機関代表ら約90人が出席した。鹿野農水相が「効果のある技術を導入し、元の農地に戻すことに努力する」とあいさつ、菅野村長は「実証試験の結果は日本の大切なデータになる」と話した。

 鹿野農林水産相は28日、川俣町中央公民館を訪れ古川道郎町長らと意見交換し、計画的避難区域の川俣町山木屋地区で土壌から放射性物質を取り除く実証実験を行う方針を示した。実証実験の内容や時期は未定。
 古川町長は、家畜を移動させるまでの暫定的な通い農作業の容認、原発事故賠償の指針と支払いの早期化-などを求める要望書を鹿野農林水産相に手渡した。

by shingen1948 | 2011-10-20 05:43 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(0)