地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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憂鬱な秋~柿の実の捨て頃となりました

a0087378_5162982.jpg 庭の柿の実がなるという事は、あまりも日常的な事で、「秋の季節便り」として記録した事がなかった。
 それが、今年からはとても憂鬱な風景として意識することを強制される。
 この実をどうやって捨てるかを考えなければならない季節という特異点としての意識だ。
 捨てるという労力をかけること、それ自体も空しい。しかし、それよりも、今まで季節を感じながら食べていたものを捨てるという罪悪感の方が強い。
 こんなことを何故させられるのかという怒りの気持ちが沸く。

 夏にも、大量のミョウガを捨てさせられたが、こちらはそれ程の罪悪感はなかった。
 それは、いつも食べきれずに放置することもあったからだ。おかげで、それ程憂鬱な気持ちが湧かないで済んだ。捨てた量が、買い物袋一つぐらいだったということもあるかもしれない。
 罪悪感を和らげるのには、日々に無駄に使うこと、無意識に使うことが大切だったのかもしれない。電気が送られて使用する地域のように。

 これからは、全ての柿の実をとって、大量の家庭ごみとして放出することが求められる。
 誰に自慢したというわけではないが、今まで生ごみはEМ菌と混ぜて庭に埋め、資源ごみは丁寧に分別して家庭ごみを減らしていたというのが小さな誇りだった。これもあざ笑われているように感じる。
 今は庭もいじれないので、人様並に多くのゴミを出せる普通の生活にすることができるようになった。

 それでも、柿が実をつけたのを見て、丁度捨て頃になったという季節の感覚になるのはちょっとさびしい。そんな日常的な感覚になるのかと思うと、ちょっとは憂鬱だ。
 
 夕方、伊達市のアンポガキは、今年は収穫を諦めたというニュースを聞く。素人目には実害だと思うが、我らの首長さん達は、風評被害と呼ぶのだろうか。
 「あんぽ柿」生産自粛 カキのセシウム検出を懸念「福島民友(2011.10.13)」 県の放射性物質検査でカキから放射性セシウムが検出されたことを受け、JA伊達みらいや県北各市町などでつくる協議会は12日、伊達市で非公式の会議を開き、伊達地方の特産品「あんぽ柿」の生産を自粛することを決めた。
 県は、研究機関でセシウムの影響などについて確認中だが、地元の判断を踏まえ、生産の自粛を市町村などに要請する方向で調整する見通し。
 あんぽ柿はカキの実を乾燥させて加工するため水分量が減り、セシウムの濃度が3、4倍程度濃縮される可能性がある。セシウムの国の暫定基準値は1キロ当たり500ベクレルだが、県北地方のカキからは100ベクレルを超えるケースもあり、あんぽ柿から基準値を超えることが懸念されている。

Commented by TUKA at 2011-10-15 01:47 x
太陽は東から昇り、西へ沈む。
アンポ柿はそれと同じレベルで身近にあるものでした。
それが「ゴミ」と呼ばれるような存在になってしまいましたね。
もしかして放射性廃棄物として忌み嫌われるようになるのでしょうか。
悲しいですね。

学生時は東京に居ましたが、スーパーの店頭でアンポ柿を見つけて懐かしい思いをいました。
びっくりするような価格と共に「本場福島産」と誇らしげに書いてありましたが、少なくとも今年は見られなくなるんですね。
Commented by shingen1948 at 2011-10-16 17:05
散歩の中でこの柿を乾す風景に出合って、独特の製法で、高価なのにすごい人気であることが分かったところでした。

勿論、経済的な問題もあるでしょうが、生産の誇りとか喜びといった人間的に大切な感覚も捨てることにならないかが、心配ですよね。
by shingen1948 | 2011-10-14 05:22 | ★ 季節便り | Comments(2)