地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「『宮脇遺跡』~第6次調査現地説明会」に出かけてみる④

 仏堂に伴う基壇の様子と共に、前年の調査とのかかわりで気になるのが、池跡の調査だ。
 池は、総瓦葺であること、石積み基壇、礎石建物跡、天目茶碗等の遺物と共に、格調高い寺院であったこととかかわるらしい。池の存在や、東側の配置については、前年度に説明されている。その池の様子がどこまで明らかになったのかという興味だ。
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 その事にかかわって、報告書では「……西側で石の集中している箇所を確認しました。1号配石遺構に付属する施設(排水施設)の可能性を考えています」とある。
 それが、この石積みのようだ。
 5日後に地元「福島民友」誌は、「配水施設か 石積み確認~伊達の宮脇遺跡」の見出しで、宮脇遺跡が格調高い寺院であったことを伝えている。
 この石積みについては、次のようにふれている。
 今回は仏堂跡と考えられる建物の南西側を中心に調査し、仏堂全面に広がる池跡に関する排水施設のような石積みが確認された。池の水位を調整する役割などを担っていたと考えられ、池の大きさや出土した軒平瓦の文様などからも、京都鹿殖寺(金閣寺)などの影響を受け、北山文化を意識した格調高い寺院だった様子がうかがえる。

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 実は、説明会の間、別のイメージでこの石積みを見ていたのだ。
 報告書や新聞記事等で、排水施設の推定と説明されたことは明らかだが、自分は配水施設と勘違いしていたのだ。入水路とかかわる築山のイメージだ。
 それで、石積みの後ろに回り込んで眺めてみたりした。意識したのは地形的な高低だが、それだと流水のイメージになるからだ。その水が池になって広がるイメージで見た。

 そうではなく、水源は湧水をイメージしているということのようだ。ここから溢れた水が排水されるという推定とのことらしい。
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 石積みには、機能的な役割だけではなく、庭園の一部としての役割も担っているはずだと思う。
 そういう見方をすると、基壇の手前が池であり、その奥にこの石積みが配石されるという捉え方をしてみたが、どうだろうか。
 なお、ここに写る整地面は、池が廃止された後の整地面とのことのようだ。水面ももっと下位なのかもしれない。
 
by shingen1948 | 2011-09-30 05:20 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)