古舘②
2011年 09月 03日
右手が、その東西に走る土塁で、稲荷神社が鎮座し、大ケヤキが生える。
ここは、何度も見ているはずなのだが、別風景に見える。
「福島市の中世城舘」では、この土塁について次のように解説する。
東西方向の土塁は、延長約50m、高さ約3m、下端幅約7m、上端幅約5mの規模を測る。北西隅は耕作等により破壊されたものと推定される。西側の南北に掘と土塁が走ることを確認したことで、この東西に走る土塁との交点を意識している。
そこの現況は、桃畑になっていることを確かめている。「福島市の中世城舘」が「西隅の耕作等による破壊」とすることに納得がいく。
その北西隅から東側を眺めると土塁に囲まれた空間が見える。
道の右手は、民家の敷地になっているようだ。
「福島市の中世城舘」では、「土塁内側には平場が2段に観察できる」とする。
民地との境に竹林が走る。そこから少しだけその内側を覗き込ませていただくが、今回は2段の平場を確認できていない。
概測図では、先の土塁と平行に土塁と空掘を確認しているようだが、その確認は遠慮する。
なお、先の整理で位置を示した地図に誤りがある。
住所としては平野だが、位置的には、大笹生の羽根通付近の境界に近い位置だ。