地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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破壊された建物②~今から思えば80

  今回の震災で、先に「福島の建築 23」で整理した 「竹屋旅館」も被害にあっていた。
 竹屋旅館の「座敷蔵」は明治42年(1909)に建造された蚕繭施設で、当時の面影を残す国登録有形文化財だ。
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 「竹屋旅館」として開業されたのは昭和22年(1947)だが、ここは創建当時の和風建築の良さを残し、大正ロマンとうたわれた洋風の造作をして客室にしたとのことだ。(竹屋旅館以前、ここは西屋旅館であったという情報もある。その旅館の大正ロマンの客室を引き継いだとも考えられるが、定かではない)
 大正時代、福島は生糸商人の取引市場として賑わいをみせた。その面影を残すこの南土蔵と西土蔵が今回の震災では、被害を受けたようだ。

 土蔵は、元々火災から財産を守るための構造らしく、激しい横揺れが長く続いた今回の震災では堪え難かったようだ。
 あちこちで、壁がやられているのを見かける。
 今では修復ができる左官職人はほとんどいないらしい。更には、費用的なこともある。解体するのにも補修するのにもなかなか大変だという話も聞く。

 今まで大切に保存されてきた歴史ある建物が、一瞬に破壊してしまた。
 実感するものの一つは、今回の地震の大きさ。
 もう一つが、どんなに大切に取り扱われてきても、形あるものは必ず壊れるという事。むなしさの実感といってもいい。


 ※ 県の原子力安全対策課のページが、震災以降初めて更新になったようだ。
 それが、4月末に京都大学原子炉実験所から申し出があった空間線量率測定を、今後ホットスポット調査などの空間線量率の詳細調査に活用することにしたという情報。
 個人的に気になるのは福島市内の測定結果を地図に視覚化された情報だ。地図と見比べるとおおよその見当がつく。
 ニュースになる取り組み前に、こういう地道な測定の取り組みがあるということにほっとするものを感じる。
by shingen1948 | 2011-06-20 05:55 | ◎ 福島の建築 | Comments(0)