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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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破壊された建物~今から思えば79

 震災で揺すり出されたものという観点で整理してきた。
 この震災では多くのものが破壊したが、そちらに視点を当てる前に、その破壊されたものから揺すり出された風景を見つけたり、よく分からなかったものが分かったりしたことを整理してきた。
 それは、なかなか破壊されたものにふれる気にはなれなかったからだ。今でも個人的なものにはふれる気になれないが、忘れる前に記録しておこうと思うものもある。
 その一つが、宮下町の「日本キリスト教団福島教会」だ。
 この建物は、先に「福島の建築」として整理している。
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 この教会は、「文化庁の文化遺産オンライン」によると、平成13年10月12日に国の登録有形文化財(建造物)に登録されていた。
 設計者のヴォーリズ氏は、建築設計にかかわる方の間の評価は定まっていないものの、有名な方らしい。この教会は、その方が最初に手掛けた教会という事だ。

 この建築にかかわる詳細をみたのは「福島県の明治の建物」だ。それによると、次のような経緯で建てられたもののようだ。
 日本キリスト教団福島教会が福島に設立されたのは、明治19年で、この建物は、明治42年(1909)に新築された。
 明治42年3月3日に、仙台で直接ヴォーリズ氏と会見して依頼し、5日ヴォーリズ氏が来福した。
 4月上旬に設計図到着、7月5日に棟梁斎藤信吉氏と工事契約5400円、7月20日に着工、12月20日に竣工とのこと。
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 これは、福島市内に残った唯一の明治時代の煉瓦建築だったはず。それが、今回の震災で消えた。
 この街では、ある日突然いいなと思う建物が消え去る事は多かったが、一瞬にして消えたという事はなかった。


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 ここに残る煉瓦は、建物の一部だったものだろうか。
 石造りや煉瓦の建物が福島から消えるのを見るたびに、おしいなぁという気持ちだった。今回の震災では、これ等の建物が消えて行くのは、地震国には不向きだったこともありそうだという事を実感した。


 記録しておいてよかった。
 しっかり心に刻んでおきたいと思う。
Commented by TUKA at 2011-06-19 19:29 x
こちら郡山でも真製社(後に橋本製糸所)跡にあったレンガ塀が倒壊して撤去されてしまいましたが、まだ一部が残っているのが救いです。
開成館や安積高旧校舎もかなりのダメージを受けました。
復旧は可能だそうですが、億単位の経費が掛かるとのことです。
Commented by shingen1948 at 2011-06-21 05:32
郡山では明治の建物が残っていてうらやましいと思っていました。残念ですね。
残したければ耐震化の工夫が必要だったということなのでしょうかね。

今回の地震で、煉瓦造りや石造り、それに日本家屋の瓦葺きが地震にはめっぽう弱いということを見せつけられたような気がします。

by shingen1948 | 2011-06-19 05:04 | ◎ 福島の建築 | Comments(2)