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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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揺すり出された風景26~今からおもえば78

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 飯坂古道の道筋を土手側から確認したら、民地に入って行き止まりになるのではなさそうだということが分かった。それで、行き止まるまでの道筋を確認した。

 この先の民家の裏にある道筋が、先に確認した行き止まりの所だ。


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 そこから土手を超え、河原まで抜けて、橋の下をくぐったどこかから松川を横切ったのだろう。
 飯坂古道は、崖を登って先に整理した道筋に沿って、途中瀬上道と分かれ、菅原神社方面へ向かうようになるのだろう。


 今回の散歩では、この地区の石仏があちこちに移動された様子も確認した。そのきっかけは、この地区が住宅地に変貌することに伴うもののようだが、それだけではなさそうだった。
 道路網が整備されてこの地区の交通が便利になるのだが、その反面コミュニティーの分断があったようだ。その時にきずなの拠り所として石仏が意識されたというような形跡がある。
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 この「難除馬頭尊」が鎮座するのは、どの道筋の行き止まりだったかは忘れた。多分、飯坂古道の行き止まりの右手だったと思うが曖昧だ。
 ここに案内板が建っているが、傷んでいて読みとれない所もあるが、次のような概略だと思う。

 この難除け馬頭尊の本体は、刻字によると明治15年2月に建立とのことだ。元々は、泉川原前川寒橎南側約80mの地域に鎮座して、毎月旧暦祝日にはお供え物をして供養していたという。そこには、この馬頭尊も含めて大小8体の石仏が鎮座していたという。
 それが、昭和24年頃に、この地域全体が住宅になった事に伴って、この馬頭尊本体は、泉八幡地区にある八幡神社に移されたという。
 それ等の経緯の後、昭和48年9月14日この馬頭尊を地域の心のよりどころにしたいということでこの地に鎮座し、毎年9月14日が祭礼の日とのこと。

 八幡神社からの移動に、分断されたコミュニティー意識の復活の思いを感じる。 
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 保育園の北側には、金毘羅大権現他幾つかの石仏が鎮座していた。


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 中には入れないので、後ろ向きの写真だけ撮らせていただいた。
 案内柱が建っていて、金毘羅大権現について解説されていた。それによると、文政10年11月建立らしい。もと飯坂古道作場道脇に建立されていたものだが、地区の発展に伴って、ここに鎮座したとのことだ。


※ 自分がこの地を動かないのは、単にここを動ける状況にないからでしかない。
 しかし、長いスパンで考えれば、大きな決断になっているのかもしれないとも思う。
 長いスパンというのは、チェルノブイリ事故を、たった25年しかたっていないという位の感覚の長さだ。

 福島県民は、100mSvを健康被害が発生し始めるしきい値で、それ以下の低線量被曝なら、細胞の自己修復機能が働くと指導されてきた。それで、福島県民は、他の県民と違って、20ミリシーベルト/時を基準とした国の指針に従うのが国民の義務(福島県アドバイザーの二本松市講演会での指導)ということで指導を受けている。

 福島原発と同等あるいはそれ以上といわれる「チェルノブイリ原発事故」では、放射能汚染地域の法的扱いについては、次のようだとの情報がある。
 この法の基本になっているものは、年間被曝量が1ミリシーベルトを越えなければ、人々の生活および労働において何の制限措置も必要としないという考え方で、今までの日本の基準と変わらないようだ。それに基づく汚染地域は、以下のように区分されている。

 ○ 無人ゾーン:1986年に住民が避難したチェルノブイリ原発に隣接する地域。
 ○ 移住義務(第1次移住)ゾーン:各放射能による土壌汚染基準(略)の地域。
 ○ 移住(第2次移住)ゾーン:年間の被曝量は5ミリシーベルトを越える可能性がある。又は、各放射能による土壌汚染基準(略) の地域。
 ○ 移住権利ゾーン:年間の被曝量は1ミリシーベルトを越える可能性がある。又は、各放射能による土壌汚染基準(略)の地域。
 ○ 定期的放射能管理ゾーン:年間の被曝量は1ミリシーベルトを越えない。又は、各放射能による土壌汚染基準(略)の地域。

 チェルノブイリ事故の場合は、被災者に対し次の特典を定めている。
 ○ 医者の処方に基づく薬の無料入手
 ○ 家賃の50%割引、暖房・水道・ガス・電気代の50%割引・所得税の免除,休暇の割増等
 ○ 被災者には普通より早く年金生活に入る権利

 チェルノブイリの事故なら、福島は移住(第2次移住)ゾーンの可能性がある。
 この地にいると、関東の1ミリシーベルト/年を超えに自衛策を考えるべきだとする感覚を空騒ぎと見がちだが、チェルノブイリ事故なら、移住権利ゾーンではある。

 中央で指揮をとられていらっしゃる方は、福島県民には20ミリシーベルト/時を基準とした指導をするが、本音ではチェルノブイリ事故基準も頭にあるはず。多分、汚染がれき最終処分場を県内に建設する計画を示した際の環境省事務次官の発言は、その本音が現れただけだと思う。
「福島県は、後利用がしにくい地域ができる。当該市町村の理解が必要だ」
 県民は反発するが、本当はそちらが正常な感覚なのだろう。本音と建前がごっちゃになるので分かりづらいだけなのだと思う。

 長い時が過ぎた時、こんな地域に居残った自分を変人としか見ない時もくるのだろうと思う。
by shingen1948 | 2011-06-18 05:11 | ◎ 飯坂街道・古道 | Comments(0)