地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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揺すり出された風景⑲~今からおもえば71

 飯坂古道にかかわることで思い出したのは、農面道路までの古道道筋が土地区画整備事業にかかわって整備て改変される前の道筋を見ていることだった。
 その道筋は墓地のやや西側の道筋だったはずだ。しかも、その道筋の西側には小川が流れていた。今思えばこの小川が耳取川のはずだ。
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 地図を確認していたら、ヤフーの地図の航空写真にすると、その頃よりやや整備が進んだ時点のものだった。思い出した事とここで確認できる事を地図に整理してみる。

 赤い線で現したのが古道の道筋だ。
 紺色で表したのが小川筋。今思えば、この小川は耳取川のはずだということになる。残りの川筋は整備されてしまった後だったが、これが先に整理した耳取川の始まりの地点につながるということになる。この古道から下方にある東西に走る大通りを東方向に水筋かあったと思われる。
 先に、ここが水の里だった名残を残すために片目清水の水筋を残してほしかったとの思いを書いたが、この耳取川の川筋も残してほしかったとも思う。
 欲が出てということもあるが、それだけでもない。現在ここが公園になっていることがある。そこだけでもよかった。
 付近の下水道は整備され、堰の整備で水量も豊かになって水質も管理しやすくなっているはず。
今回の散歩で分かっのは、井戸水や湧水で浄化されること。
 そんなことも思った上でということだ。
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 実際の風景で確認すると、飯坂古道は、この大通りを横切る。
 右手に路地が見えるが、その道筋が飯坂古道の道筋に近いと思われる。その道筋を左手にのばすと公園内に入るが、これが飯坂古道の道筋になる。
 その手前を耳取側が流れていて、ここからこの大通り沿いに先に記した現在の耳取川のスタート地点に結びつくように想像される。


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 そう思えば、この道筋の風景も、揺すり出された風景ということになるだろうか。震災当初よりも崩れ方が大きくなっているように思える。
 
 この川筋に、片目清水の水筋が流れてくるという風景だったのだろうか。


 ※ 折れた日常生活
 先に記した雨水を利用した家庭菜園や花壇の世話も折れた日常だが、家庭菜園自体も折れた日常の一つという事になる。
 ごく狭い庭だが、有機農法にこだわっているということが、楽しみの一つだった。
 実際にやっていたのは、猫の額のような狭い処で、せいぜいEМ菌を使った有機肥料へのこだわったという程度だ。
 それでも、頭に描いているのは「わら一本の革命」の自然農法だ。ここは住宅地の庭で、家族の考えとのすり合わせの必要もある。まさか耕やさず、雑草の中に生えてくるものを収穫するというわけにはいかない。
 それでも、実践編の参考図書まで買い込んで、頭の中では雑草の組み合わせ方までシュミレーションしている。やっていることは少しずれるが、本当は自然農法のつもりという遊びを楽しんでいた。 この自分だけの楽しみの一つも、完全に折れた日常の感覚の一つだ。

 今回の原発事故で、最初に人生が折れた方は、本格的な有機農法の実践者の方だった。多分、氏は自分の信条として0リスクの食品提供にこだわったのだと思う。楽しみでやっている者と大きく違うのは、彼を支えるものだ。これが、0リスクの食品を求める都会の客の信頼だったということだと思う。

 自分は勝手遊びで、自分の空想の世界でしかない。それでも折れた感覚がまだ確認できないでいる。氏の絶望感がいかに深かったかと思うのだ。
 原発事故が起きた瞬間に、人生そのものといってもいい彼の実践の全てが否定されてしまったのだ。しかも、彼を支えてきたのは、0リスクでなければ食品として認めない方々の信頼だ。そのつながりも含めた全てを失って、二度と回復することのない絶望感だ。
 単に職業としての農業が挫折したのではない。人生そのものが折れてしまったということなのだと思う。

 自分が生き延びることができるのは、中途半端な遊びだからだ。それでも、少しは折れたものもある。
 年をとると厄介なのは、その一つ一つを確認しながら捨てないと、なかなか日常に戻れないという硬直した感覚だ。
 ここ福島では、国の施策によって有機農法や地消地産は完全否定されることになったことは充分に承知している。それでも、EМ菌も米糠もどう処理するか決められないでいる。
by shingen1948 | 2011-06-11 05:08 | ◎ 飯坂街道・古道 | Comments(0)