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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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揺すり出された風景~今からおもえば53

 屋根に青いビニールシートがかかっているという風景は今も変わらない。最初は強烈なイメージだったが、今ではその感覚がマヒして日常の風景と感じるようになってきている。
 これは、自己防衛の感覚なのかもしれないとも思う。
 異常な風景と感じ続けていては、自分の感覚がやられてしまうというふうに防御する感覚とも思える。ただ、そう思えるのは、強い揺れによる破壊に伴う風景で、これはこれで受け入れざるを得ないということで納得できる風景であるということでもある。

 しかし、今回の地震後は、どうしても納得できない風景にも出会う。納得しようにも、実感を持ってそのメカニズムが理解できない風景だ。
a0087378_4445377.jpg
 ここも、その一つ。
 周りの土地が下がったという形跡もない。多分、この浄化槽に何らかの力が加わって浮き上がってきたのだろうとは思う。
 それでも、この景色を前にすると、その事に実感を持って納得できない。あり得ないと思っているのに、現実にはその風景が存在しているという感じだ。

 最近納得しようと働いている感覚は、破壊されたのは近代的風景としてオブラートに包まれた方なのではないかということだ。今回の強い揺れで原風景が揺すり出されたのではないかというふうに思うようにしているところがある。
 これも、自己防衛の感覚なのかもしれないとも思う。
 異常な状況が2カ月も続き、これからも続く。その中で日常の生活と感覚を取り戻さないと気分的に参ってしまうと自分を納得させようとする力の一つが働いたとも思える。

 職人さんが足りなくて、修理はいつになるか分からないという状況の中で、破壊された風景の確認には躊躇する気分もある。しかし、その気分を大切にしながらも、自己防衛の感覚にも素直に従ってみる。
 揺すり出された原風景の方を視点に、少し散歩してみることにした。
by shingen1948 | 2011-05-22 05:08 | ◎ 水 | Comments(0)