地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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今からおもえば23数値は躍っても⑪

 飯舘村を中心とした「計画的避難区域」の設定を巡る混乱は、構図として村に残りたいとする感覚を中心に報道されたように思う。
 経験則による医学的根拠100ミリシーベルトには程遠いので過度の心配は無用と説明されていたところに、背広姿の官房長官が、日常が戻った東京から軽やかに、健康被害の恐れがあるので「計画的避難区域」なるものを設定すると情報が発信されたことによる混乱構図のように感じる。
 報じられていないが、当然、長期化に伴って家族や子供を思う心を元にしたもう一つの混乱もあったはずと勝手に思う。その混乱は、別の場所、別の事象として報じられる。

 福島県が県内の公立・私立の小中学校、特別支援学校、幼稚園、保育所合わせて1648施設で3日間にわたって行った放射線量緊急測定結果を公表したのは8日だった。その時、現在使用している施設は「ただちに健康に影響を与える数値ではない」と発表されたと報じられた。

 直接子供がかかわる立場の方がこの数値を眺めたら、ショックだろうなと思った。
 報道された表現では「県は、10マイクロシーベルトを上回る施設は既に使用しないことになっていて、その他の地域では高い学校でも6マイクロシーベルト程度で、県全域で日常生活に問題のないレベル」とされたということだった。
 モニタリングの結果、ほとんどの地域で県が行っている七方部のモニタリングに近い値を示したとしているのだが、散歩人でさえ感覚的には七方部のモニタリングの数値の倍近い数値に感じたものだ。

 報道されたことをたどってみると、その数値が市教委や各学校に落とされていく段階で、現場では子供に長期間にこの環境が影響を与える配慮が必要との判断が働いていったように思う。これが、長期化に伴って家族や子供を思う心をもとにした一つの混乱と重なる部分ではないかと勝手に思う。
 「県全域で日常生活に問題のないレベル」とした県が、面子を保たれたのは、屋外での活動やグラウンドの使用など、長期間の影響などについて「もし注意すべき点があれば国に早期に示してもらい、各施設が基準に基づいて対応できるようにしたい」という態度を示したと報じられた事だったように思う。地域住民の感覚に遠い国は、その基準値を示すことができなかったということで、県の立場は保たれたように思うのだ。

 飯舘村を中心とした「計画的避難区域」の設定を巡る混乱では、報じられていないが、当然こちらの感覚からの混乱もあったはずだと勝手に思う。
by shingen1948 | 2011-04-22 07:12 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(0)