地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28

湧水の里の風景~山神碑と瀧清水碑

 山神碑があるこの十六沼に向かう風景は見慣れた風景だ。
a0087378_4242839.jpg
 里に住む人々にとっての山神様は、春に山から里に下って田の神になられ、秋には山へ帰られる豊穣をもたらす神様だ。山を生業の場とする人々にとっての山神様は、直接的に食料となる鳥獣や、豊かな木の実をもたらしてくださる神様だ。
 我々の生活に欠かせない山を支配し、山の幸を与えてくれる山神の籠る聖地への入口にあたる風景であることには気づいていた。
 それだから、この道路の拡幅工事でもこの山神様を避けて車線が整備されたのであろうこと思う。
 今回気になったのは、その脇に建つ瀧清水碑だ。その裏面に、瀧清水の概要を記す。
a0087378_4261035.jpg
 大笹生東部簡易水道の水源は、俎板山中腹より湧出する瀧清水を導水しているものである。瀧清水は明治初年の大雨による崩壊により地下に埋もれ、現在水源地に湧き出づ。
 明治14年、明治天皇東北御巡幸の砌(みぎ)り、御休所にてその水を召され「これは美味なり」と賞賛されしという由緒ある水である。昭和32年地域有志の人々が水道利用を相談し、幾多の困難を克服、昭和33年7月着工、同年12月完工、加入戸数139戸、出役人夫述2165人、総工費316万円を要し、管延長総計1万341mとなる、爾后(そのご)施設を改善し、現在加入戸数180戸、総延長1万1375mとなり平地内、座頭町、久地木、羽根通各部落に給水するものなり。
 先人の、この事業に対した労苦感謝の意を表し、水道の沿革、工事の概要を後世に伝えるため、ここに記念碑を建立す。
 昭和49年12月15日
 大笹生東部簡易水道組合
  水道設立工事委員・碑建設委員・水道工事施行者・碑建設地提供者・建碑施工
 この碑、大笹生簡易水道組合を整理している時にも見てはいた。その時は、これもその簡易水道が終了することに伴って建てられたものと勘違いしていたのだ。
 そうではなくて、この碑は大笹生東部簡易水道の事業を始める時に建てられたもので、その水源には瀧清水という名水を使っているという誇りをベースにしているものだった。
by shingen1948 | 2011-03-11 05:23 | ◎ 水 | Comments(0)