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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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双体道祖神 ④

a0087378_518421.jpg 岩代清水の泉と池をめぐる⑯ で久盛院の双体道祖神に出会ったのだが、これが地域の道祖神の概念の特殊性を意識するきっかけになった。
 この地区では、双体道祖神に出会う機会は少ないということだ。今のところ、この地区で気軽に散歩する者が双体道祖神に確実に出会えるのは、この久盛院の道祖神だけのようだ。
 道祖神については特殊な地域らしいが、これに方木田道祖神神社も併せて散策すると、本来の路傍の神をもイメージできそうだということらしい。


 日本の民俗「福島」(岩崎敏夫著)に、福島の道祖神にかかわる事情が解説されている。
 男神女神をあらわした双体の石像は県内では非常に珍しく、福島市方木田のほかに南会津に少し見られるぐらいのものである。福島市周辺のものは旅行安全・縁結び・性病治癒の信仰が多いというが、近年は交通安全にもなっていて車の運転手などもよく参拝するという。

 なお、ここでいう近年というのは、この本の発行が昭和48年なので、その頃ということだ。

 ここには、先に方木田の道祖神神社で整理した次の信仰について、その理由が記されている。これが、親父ギャグ、ダジャレのたぐいで面白い。
 〇 自動車の運転手も「毛が無い」 、「怪我ない」の縁故から参詣している。
 〇 婚礼の時嫁婿はこの社の前の道路を通らない。

 「毛が無い」というのは、石の道祖神だからケガナイというダジャレのようなことと解説する。
 「婚礼の時嫁婿はこの社の前の道路を通らない」というのは、道祖神の別呼称「ドウロクジン(道陸神)」とのかかわりらしい。紹介は郡山の例だが、「ドウロクジン(道陸神)」がドウラクジンとかけて、婿殿に浮気をされては大変ということで、これを避けるということだと解説する。

 福島市方木田にある双体道祖神が北限だという情報の参考文献を確かめたら、岩崎敏夫著「村の神々」(昭和4 3年、岩崎美術社)で、今日参考にしたこの日本の民俗「福島」と同じ著者のようだった。

 もし、久盛院の道祖神が江戸期のものであるということが確実なら、北限の道祖神の豊かな補助資料にもなりえるかななどと勝手なことも思う。
by shingen1948 | 2011-02-28 05:24 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)