地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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福島自立更生促進センター考

 年末に、各報道は、今年の重大ニュースをランキングする。地域を散歩する者にとっては、その地方板が気になる。
 例年とちょっと違ってみえたのは、出来事について少し考えてみようという姿勢だろうか。特に「福島自立更生促進センター」の在り方についての記事が目に着いた。

 この施設は、今年8月に仮釈放者の社会復帰を支援することを目的に8月に開所した施設だ。その共通の認識としては、地域住民との溝が埋まっていない中での開所だったということだろう。報道では、共通に保護観察所の説明の在り方とのかかわで問題点を捉えているようだ。
 問題の本質は、大義に異存はないが、自らがそのマイナス要因を被る立場になった時に、どうするかということなので、それはその通りだと思う。

 しかし、地域の散歩をしている者の立場としては、それよりも誠意のなさが問題だと思う。
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 最近、散歩をしていて目に付いたのがこの看板だ。
 この看板は、保護観察所は06年夏に、概要を市や近隣町内会長に説明して、大きな反対運動もなく、08年1月に着工し、同7月に完成させたこととかかわる。
 保護観察所の上層部が、開設を見合わせた他所との違いを説明する中に、この時点で反対運動がなかったことを挙げたという記事を見た。これが、強引に開所に踏み切った背景にあるということだ。
 このことは、保護観察所の上層部が意図したかどうかは別にして、とりあえず反対しておくことの大切さを教えたという側面がある。それは、訴訟社会に向かう都会化の流れでは正しいのかも知れないとも思う。
 この看板設置は、地域がその教えを学んだ結果ではないかと推測する。

 客観的に見ていると、施設側の説明は、強引に事を運ぶためのマニュアルにそって実施しているのに、地域では、それに本気で話し合うものと誤解しているように見えた。
 恐らく、施設として欲しかった条件は、説明会を4回開催したという既成事実と、賛成者もいるという見せかけだったと思う。その見せかけの為に、立場エゴを活用して保護司に推進会創設働きかけたことと、要望に沿ったと見せかける修正だったのではないのだろうか。
 多分、識者といわれる方は、そんな姿勢が問題だという事は十分知りながら、そこをオブラートに包んで大人の対応をしているように見える。

 この風景は、地域が、訴訟社会における大人の対応を学んだ結果にみえる。これは、保護観察所の上層部が教えてくださった反対方法で、正しいとは思うのだが、ちょっとさびしい気がする。
 地域が、訴訟社会に順応し、誠意というものとだんだん遠ざかる風景にも見えるからだ。

※ 参考
「オフタイム:年末ワイド 福島自立更生促進センター=蓬田正志 (毎日新聞12月20日(月)/福島)



「オフタイム:年末ワイド 福島自立更生促進センター=蓬田正志 (毎日新聞12月20日(月)/福島)
 
◇説明不十分で住民と溝
 予定より2年遅れの8月、法務省福島保護観察所は刑務所の仮釈放者の社会復帰を支援する「福島自立更生促進センター」(福島市狐塚)の入所者受け入れを開始した。これまで4人が入り、うち2人が就職先を見つけて退所。一方、保護観察所は説明責任を果たしておらず、センターに反対する地域住民との溝は埋まっていない。
 保護観察所は06年夏、センターの概要について市や近隣町内会長に説明。大きな反対運動もなく、08年1月に着工し、同7月に完成させた。このころから、事態を知り治安悪化を懸念する地域住民らの反対運動が起こった。
 保護観察所は今年3月までに、覚醒剤への依存性が高い者を入所させないなどの譲歩案を示したが反対はやまず、開所に踏み切った。反対運動を続ける「市街地周辺地域の安心を守る住民の会」の熊坂良太代表は「建設前にきちんと説明しなかったのが問題の根本で、民意を無視して開設した。白紙撤回の立場は変わらない」と話す。
 開設に合わせ、保護観察所は運営状況をチェックする第三者機関として「運営連絡会議」を設置。毎月1回程度、学識経験者や地域住民ら計10人の委員に、センター職員らが近況を説明している。しかし、委員の人選をしたのは保護観察所で、会議は非公開。新たな動きがあっても連絡会議に報告する前は明らかにしない。2人目の退所は11月17日だったのに、公表は会議が開催された今月13日と約1カ月も後だった。
 更生意欲が高い者が入所しているとはいえ、センターの半径500メートルに学校6校が集中するため、住民の心配は尽きない。どういう人物がいつ来て、どのようなプログラムを受けて退所するのか。保護観察所には詳しく、速やかな説明が求められている。

Commented by kanri at 2011-01-11 22:12 x
はじめまして。自立更生促進センターの記事を読みました。私は反対運動のサイトhttp://f-anshin.comの管理をしているものです。もしよろしければ、こちらの記事のURLを上記のサイトで紹介したいのですが、ご承認いただけますでしょうか?特に反対、賛成の色合いは着けず、センターに付いてのこのような記事を書かれている人がいます、といった姿勢で紹介させていただければと考えています。ご了解を得てからと思いまして、コメントさせていただきました。お返事いただければ幸いです。よろしくお願い致します。
Commented by shingen1948 at 2011-01-12 17:34
お目にとめていただいてありがとうございます。主張ではなく、感性でこの問題を受けとめてみたかったということをご理解いただいた上でのお申し出のようで、当方としては、そのようにしていただいて不都合はありません。
サイトを見させていただいたら、客観的に、多様な意見を幅広くカバーされていることに驚きました。
まだ、自己表出には慣れていませんが、いろいろ考えるときに参考にさせていただきます。
Commented by kanri at 2011-01-12 22:25 x
早速のお返事ありがとうございます。「更生センターに付いて、このように意見をweb上で書かれて方がいらっしゃいます。」というコメントでご紹介させていただければと考えておりました。冷静に書かれていたのが印象的でしたので、ついコメント欄でお願いしてしまいました。意見が別れて自然なことだと思いますので、なおお断りいたしました。これからご紹介の記事とリンクを張りますが、御覧頂いてもしご不快な点があれば、ご連絡いただければ、訂正、削除致します。よろしくお願い致します。
Commented by shingen1948 at 2011-01-17 05:51
ご配慮ありがとうございます。貴会が、純粋で冷静な運動の展開中のようなので、特に支障はないかと思っています。
立場や利害を外して、自分を自由にして思考するのは久しぶりなので、お目にとめていただいたことを嬉しく思っています。
by shingen1948 | 2011-01-01 06:05 | ☆ 地域・自治話題 | Comments(4)