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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「もう一つの奥の細道」21~ドラマ「坂の上の雲」の中の子規

 「もう一つの奥の細道」として、芭蕉を追う福島あたりの子規を確認してみようと思ったのは、スペシャルドラマ「坂の上の雲」の影響だった。
 このドラマで香川照之さん演じる正岡子規に魅了された。その演技からは、子供のまま大人になったような純粋で無邪気で人懐こい魅力的な姿が浮かびあがる。
 本当はどうだかは分からないのだが、子規って、多分こんな魅力的な人だったのだろうと勝手に思ってしまう。勝手に抱いていた子規の病的で陰湿なイメージが、これもまた勝手に払しょくされた。

 そのドラマでは、先週、子規がその生涯を終えてしまった。ドラマの展開の年代と史実で仕方がないのは納得するが、それでも残念でと思う。

 その前の週では、日清戦争に従軍し、子規と森林太郎(鴎外)が出会ったシーンがあった。本当は、原作にはこの子規と森林太郎が出会うシーンはないらしい。
 ただ、鴎外の日清戦争の従軍記「徂征日記」では、子規と鴎外が2度面談した記述があるという。また、子規が「陣中日記」という日清戦争従軍について記した中に、清国人の群衆が日本人を見ると慌てて両側に寄って道を譲る様子が描かれていたという。
 これらを組み合わせて、このシーンは作られたとのことだ。

 このシーンでは、原作の史観とドラマの史観が合っていない事が話題になっているようだ。また、森林太郎は、脚気の対策など、軍医としてはいい仕事をしていないのではないかなど、興味ある話題があちこちで聞こえてくる。
 しかし、勝手に近間を通った子規を追っかける者にとっては、森林太郎のセリフに「はて知らずの記」を読んでいるとあったことが、特筆したいことの第一になる。
 近間を通る子規を想像するのには、この「はて知らずの記」が元になっているからだ。本当に森林太郎が、この「はて知らずの記」を読んだかどうかは分からない。
 それでも、中途だった黒塚を訪ねたあたりの子規の整理をもうちょっと続けておこうと思うのには十分だ。

 なお、飯坂や弁天山などの近間とかかわった森林太郎については、「弁天山⑤~椿舘を中心に②『森鴎外と福島』」で想像してみている。
by shingen1948 | 2010-12-19 05:59 | ◎ 芭蕉の足跡 | Comments(0)