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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「天海僧正両親の墓」(龍興寺)に立ち寄る②

 天海僧正への興味で、「天海僧正両親の墓」がある龍興寺に立ち寄った。「龍興寺」を確かめるのに、高田町のホームページを開く。
「天海僧正両親の墓」(龍興寺)に立ち寄る②_a0087378_18542150.jpg

 そこには、天海大僧正が出家した天台宗の名刹ということと、次のような縁起が解説されていた。
 嘉祥元年(848)慈覚大師によって開山され、本尊を阿弥陀如来とされています。
建物の跡の土中から千体観音が掘り出され、寺内に奉安されていますが、この仏体の基礎供養として建立され、当時の人々の崇敬の深さと隆盛を極めた寺院であったと史実書籍等にも記されています。

 案内板にあった国宝(昭和27年3月29日再指定)「一字蓮台法華経開結共【9巻】」とあった「一字蓮台法華経(いちじれんだいほけきょう)」については、「福島県内に3つしかない国宝の1つで、書き終えるまで280年を要したといわれています。」と解説する。
 案内板では、「一字ずつを美しく彩色した蓮華座に乗せたもので、「一字三礼」といい、如法写経のこころからゆきついた最高の荘厳経といえる。蓮台は緑・藍・淡黄・朱・白描と彩りを変え、和洋書体との美しい調和を見せている。平安時代藤原期の作で、県内にある国宝2つの内の一つである。」と解説する。
 会津美里町ポータルサイトによると、もともともは10巻あって、法華経と開経・結経とを書写したものだが、第6巻の部分が欠けて9巻が保管されているとのことだ。
 
 県指定重要文化財(昭和47年4月7日指定)「絹本著色両界曼荼羅【2幅】」は、「2幅とも縦2.13m、横1.42mあり、仕立は図描表具掛軸である。これは大日経による胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅からなり、真言密教の根本をなすものである。裏書きに文亀3(1503)癸亥9月27日とあり、室町期の文化財である。」とのことだ。
 多分、この寺の宝物からも、天台宗と真言宗との教団のかかわり、そして、天海ということを整理する必要性を示唆しているということだろう。

 教団のかかわりについては、分からないから避けていたところだが、そういってもいられないことが出てきている。
by shingen1948 | 2010-12-05 18:56 | ◎ 信仰と文化 | Comments(0)