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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「福島と戦争」~模擬原爆(パンプキン)投下⑫

 7月20日朝に、郡山に模擬原爆(パンプキン)投下を目指し、天候の都合で大津町と平に投下地を変更した被弾状況は、把握されていないようだ。
 この日には、別の攻撃目標だった模擬原爆も平に投下されているようなのだ。合わせて2つの模擬原爆(パンプキン)が平に投下されているようだ。その任務№3は攻撃目標は長岡の工場で、2機出撃しているらしい。
 アメリカ側の情報では、その内の1機は、第1目標で津上安宅製作所(北緯30°27′55″―東経138°51′20″)に投下しているらしい。もう1機が、第2目標で東海岸の平(北緯37°03′―東経140°50′)に投下しているとのことだ。
 観察記録に「目標までの往路は6/10の低い雲、全ての目標上空に3層の雲が存在、全ての爆撃航程はレーダーによる。基地への帰路は、基地の北175マイルまでは往路より幾分か良好。そこかで8/10の低い雲に出会う。」とあるようなので、第二目標になったのは、雲がかかっていたためらしい。

 この日の2発の投下された模擬原爆(パンプキン)について、平の確実な被弾情報記録はみつからない。下高久小被弾で被害なしという情報を一つ見るが、その情報の確からしさは分からない。
 大津町の聞き取り調査が行われた報道の中で、不明の理由を海中に被弾の可能性も考えていたようだ。平でも同じような可能性が考えられそうだ。
 確かに、「たとえ山中に落ちたとしても、5tという巨大爆弾なので爆風や穴などの痕跡で分かるはず」だと思う。

 最近、この第一目標長岡で津上安宅製作所に模擬原爆を投下されたことにかかわって、長岡の方々が渡利を訪れたというニュースを見たことがある。今、このニュースはちょっと見失っている。見つけたら後でリンクしたい。
 どうでもいいことだが、この観察記録に興味深い記録がある。
 「銚子の東10マイルのあたりで、気球のように見える物体を見る。高度約18000フィート、奇妙な形をして色は銀または白色。直径40フィート」とある。
 これが、「ジェット気流が上空を通っていて、大津町は風船爆弾にも利用した」という風船爆弾だろうか。模擬原爆(パンプキン)投下とはかかわらないが、大津町も平も風船爆弾にはかかわりがあるらしい。
by shingen1948 | 2010-10-01 05:30 | ◎ 福島と戦争 | Comments(0)