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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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安江繁家21

 「大笹生100年史」では、根津氏の情報を整理する形をとって、根津氏と安江氏とのかかわりについては言及していない。
 しかし、根津氏が分限帳に見えない事をもって、その知行が無かったという事にはならない例として、わざわざ安江氏を引き合いに出している。こんな具合だ。
 (上杉氏の)30万減封の頃の大笹生の知行分の年貢を受け取るように配された給人侍は、寛永8年(1631)の分限帳では、安田筑前守与親833石取りの556石を鳥渡利・大笹生から、志賀九郎右衛門50石取りの全秩高を大笹生に与えられている。
 これ以外はお蔵入り地として年貢を納めたとするが、これも断定できない。

 その具体例として安江繁家が、次のように紹介されるのだ。
 安江繁家という慶長6年の減封の際、塩松(現岩代町長折字四本松)の代官から福島に移されて信夫8000石の代官を命ぜられ、「信夫之内」として200石を受けている者もいる。

 このことと出版の時期から、整理された方が、根津賢(監)物氏が安江氏の嗣子という説があることを念頭に置いているらしいことが分かる。
 注の項を起して、「安江繁家」氏を次のように紹介する。
 初め信夫代官、元和二年(1616)いったん致仕して家督を嫡子繁国に譲った(200石)。元和4年に再勤して、別に新扶200石を受け、福島奉行・福島郡代兼帯したが、寛永13年(1636)から福島郡代のみとなり、同16年(1639)11月再び致仕した。この時、別扶の200石を二男監物正家(初め正次)に譲った。このため安江家は2家に分立することになった。
 嫡男繁国は元和2年より信夫代官、其の子権兵衛繁治も寛永12年より明暦元年(1655)まで、同代官、其の子小右衛門繁久も家督と共に同代官となり、寛文4年(1664)7月まで勤め、米沢に帰って御馬廻り(100石)となった。
 二男監物正家は父繁家の家督と共に同じく信夫代官となり、万治元年(1658)卒。其の子五郎左衛門正春また家督をついで信夫代官となり、寛文4年7月、これまた米沢に帰り御馬廻(100石)「以上紹襲禄」
 米沢藩の正保2年(1645)以降の分限帳には、この2家の者それぞれ200石を受けているが「信夫衆」としかないのである。

 この整理の仕方は、先人の積み上げに敬意を払いながら新たな情報を積み上げることの大切さを諭しているように感じるのだ。
 多分、安江氏と根津氏とのかかわりは明らかなこととして認知されていくのだろうという予感を前提にして、新たな情報と今までの地道な積み上げをどうかかわりあわせていくかという課題意識だろう。
 安江氏を求めて散策すれば、このままでも合点はいく。しかし、地区では根津氏について地道に積み上げた情報があるのだ。その情報と慎重に絡み合わせていくことが大切なのだろうと思う。
Commented by MASA at 2010-08-15 06:59 x
「福島の町と村Ⅰ」の大笹生(近世の大笹生)で枠内の記載を確認しました。 先人の積み上げに敬意を払いながら新たな情報を積み上げるという整理の仕方に納得しました。
ただ、同じ大笹生(中世の大笹生)の「瀬上氏と大笹生館」に「大笹生館にある古碑」の写真だけがあるのが気にかかります。大笹生館の麓にあるからか、地元では「根津家の碑でないか」との説もあるようなので、根津城説との関わりからかでしょうか。
Commented by MASA at 2010-08-15 08:03 x
「福島の町と村Ⅰ」P486の「佐場野村御蔵給人定納帳」説明に佐場野村559石9斗6升2合は、福島代官安江監物の知行分353石4斗6升8合 と安江主馬助納分107石8斗5升3合と記載されていました。安江監物が佐場野村から知行を得ていたとすれば、安江繁家も同じく佐場野村から知行を得ていたのではないでしょうか。
Commented by shingen1948 at 2010-08-16 05:28
 今、佐場野村あたりも確かめていて、その資料としてこの御蔵給人定納帳の解説を見ました。

 古碑はまだ見つけませんが、急ぐ必要もないしのんびりと気長に草が枯れるのを待ちます。
Commented at 2010-08-17 05:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2010-08-18 06:06 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by shingen1948 | 2010-08-13 05:13 | ◎ 信夫の里(天地人の時) | Comments(5)