飯坂古道⑥~米沢街道との接点付近③
2010年 07月 11日
庭坂宿から飯坂古道入口を過ぎた米沢街道は、鷲神社前をいよいよ上り坂に入る。
このなだらかな登り坂を進むと、防火用水の池に遠窪の表示のある集落。
その後も、このなだらかな坂道が続く。
このなだらかな坂道が、ゆったりと山を回り込んでいたものが、急に右手に折れるこの辺りで振り返る。
旅人なら、今来た道を振り返り、いよいよ出立の時を実感するところだろうか。
ここからは、庭坂宿が見渡せる。
上り坂は、少し緩やかになって、やや下り坂になるところすらある。そんな場所にあるのが、この岩の上にある石塔群だ。
最近、原始的な自分の感覚の中に、石に対する畏敬の念のようなものを感じる。それをあえて分類すると、石自体だったり、その石に働く自然の力だったり、その石の上に鎮座するようなものだったりする。
そんな感覚の中でいうと、漠然とした神々しい感覚が岩の上に住んでいるというイメージだろうか。そういえば、鷲神社参道前の石塔群も、最初はこの岩の上に石塔を掲げたような雰囲気があった。
その石塔群を過ぎて、米沢街道道は山道に入っていく。ここから街道は、次の李平宿に向かう。
その前を、新しいバイパスが横切り、案内板は清水観音を案内する。この清水観音が、信達33観音の大笹生「鮎返り観音」の一つ前の札所。
自転車でというのがいいですね。今回は、私もママチャリでした。