大笹生⑪
2010年 07月 05日
そのことにこだわっているわけではないが、漠然と八反田川にかかわる山々を北側から眺めておきたいと思って散歩したこととかかわりあってしまっているので、整理しておくことにした。
旧地の最初の位置が、「八反田川の上流の湧水のところ」ということについては、「二郡村誌」にあった通りだ。その後下流の滝の側に移奉されて、それから現在地に移ったということだ。その位置が、折戸後方の字向平地内の通称「鯉返り」とあるのだ。地図で確認すると、先に整理した施設の風景から、この白和瀬橋までが、字向平ということだ。
橋の上から見たこの八反田川沿いのこの方向に、通称「鯉返り」と呼ばれる地があるらしい。
この八反田川の上流に沿って林道が走るようだが、今回は折戸―中野線から風景として確かめるだけにした。
散策しているうちに、大笹生ダムがまだ完成する前に、何度かダムの地点に行っている事を思い出した。
記憶が曖昧なのか、風景の変化によるものなのかは分からないが、その時に見た風景と合う風景が見つからない。勿論、八反田川の側の施設がなかったのは確かだ。
記憶の中では、川沿いのどこかから民家の地域内であるようなないような、道であるようなないようなところを進んで、大笹生ダムに向かっている。
川を越したこの八反田川沿いの林道を進んだものか、折戸―中野線の山沿いの道を進んだものかは思い出せない。
バイパスから見える八反田川の沢は、木々に覆われている。この中のどこかに八反田川の原点の湧水があるのだろう。
そんな中に、気になるこんな風景が遠くに見える。家に戻って地図と照らし合わせてみると、大笹生ダムから流れ出る八反田川の現在のスタート地点らしい。余計な御世話だが、水神様は建っているのだろうか。
確かに、この風景を観て暫くすると、進入禁止の整備された道を見つけた。禁止者が農水産関係機関ということで、大笹生ダムと関わる道らしい事ということでつじつまが合う。