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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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福島の建築39-2~信夫橋②

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 信夫橋は、奥州街道の福島口という位置関係と歴史とのかかわりで語られる事がおおい。建築物として着目されるのは、二代目信夫橋の「十三眼鏡橋」だ。
 この橋の親柱や飾り石は、福島市内のあちこちに保存されている。それらは、案内板があるわけでもないが、探してみようとする気持ちにさせられる。
 先には、この興味で信夫橋を整理してみたが、現在の信夫橋も十分に風格があると思う。誰が決めたかは分からないが、このあたりでは、十綱橋とともに日本百名橋とも。
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 現在の信夫橋は、4代目にあたるようだ。
 昭和7年(1932)に完成した鉄筋コンクリートアーチ型の橋だ。これは、想像でしかないが、多分有名な2代目の石造りアーチ型橋をイメージしたのではないだろうか。


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 橋の両側から、そのアーチ型のイメージを捉えようと試みたが、何度試みても、普通の橋にしか見えない。これは、昭和46年(1971)に歩道用の橋が付け足されているからだ。そういう意味では残念だが、これは安全のため。


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 結局、7連の鉄筋コンクリートアーチ型の橋をイメージできるのは、運動公園に降りて近景で捉えたもの。


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 改めて親柱をみると、飾りものが見える。
 最近の機能にかかわりのない飾りは付けないという味気なさが主流なので、それで、ホッとするものを感じるのだろう。


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 下を覗き込んで見ると、ここにも何か飾りのようなものが見える。先に、信夫橋②で感じた飾りとつながる。


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 竣工当時の姿は、土木学会のサイトで絵はがきが公開されている。それを見ると、この親柱の上に凝った作りの街灯が設置されていたことが分かる。


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 欄干も、今と違う石造の中の金属製の飾りがはめ込まれていたようだ。もっと風格があったようだ。
 この金属製の飾りのことは、第二次世界大戦中の金属資源供出とかかわるらしいという話を聞いたことがある。


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 二代目信夫橋の「十三眼鏡橋」は、先に追っている。
○ 信夫橋~名橋「メガネ橋」の擬宝珠
○ 信夫橋~名橋「メガネ橋」②
○ 信夫橋3~名橋「メガネ橋」②
○ 信夫橋3~名橋「メガネ橋」②
○ 信夫橋5~名橋「メガネ橋」④
○ 信夫橋6
by shingen1948 | 2010-06-19 05:00 | ◎ 福島の建築 | Comments(0)