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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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信夫三山⑬ ~ 羽山⑨

 養山登拝路口からの山歩きについては、先にも整理している。
 ○ 信仰の山:信夫山「養山口の清水」
 ○ 信夫山:養山登拝路口から
 養山登拝路口からの参道のよさを、岩場の魅力を意識しながらも、伝統ある旧道を求めていたことが分かる。しかし、ここもどんどん新しい道筋に改変されていく。
 新幹線のトンネル工事に伴って、ここも公園化が進み、地蔵脇の新参道も、近代的な公園の延長線上に生まれ変わっている。


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 最近も、この辺りが工事されていていた。工事中の方に尋ねたら、新幹線のスピードアップに対応する工事とのことだ。トンネルに入る時に、空気弾がトンネルの壁にぶつかり爆音をたてるのだが、金属製の壁で空気がトンネルの壁にぶつかるのを和らげる効果があるという。
その装置設置工事だったようだ。

 見方によっては、この羽山はあちこちに穴をあけられ、削り取られて満身創痍の状態だ。
 穴が開けられる話は、古くは金鉱の話、そして、戦時中の地下工場の話、白土の話などが積み重ねられる。
 地元の方と公でない場で話をすると、そのことも含めてこの羽山の良さを感じているように思える。


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 遠い少年の日々を語る中に、危険を伴う秘密めいた話が出てくる。前を歩いていた友達が突然消えた話、消防団や保護者が捜索した話など生き生きと語られる。
 その秘密めいた話と、修験の奥の院の話が合わさって、醸し出す神霊なる気分が強まる。

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 今も危険が伴う風景を持つ山でもある。地元で少年時代を過ごした方々は、その魅力を感じているようだ。
 絶対安全の価値観の時代であることを考慮し、秘密めいた岩場の写真だけ掲げておく。

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 ※終戦直前に信夫山の西側に掘られた地下工場
 昭和20年2月、戦闘機を製造していた群馬県の中島飛行機武蔵野工場が疎開してきて、エンジン部門の工場を、信夫山に建設した。しかし、5ヶ月で敗戦となり、生産されたのはごく僅かという。
 計画されたのは、5000坪の地下工場とのことだ。
 具体的な資料として、目にすることができたのは、次の二点。
 ○福島東高等学校機関誌『浜田町界わゐ』の証言集。
 ○人権平和・浜松/中島飛行機の地下工場
 「人権平和・浜松」では、人権の立場から朝鮮人の動員について以下のように紹介する。
 福島県信夫山の地下工場建設では各地から朝鮮人が動員され、日立鉱山や佐渡鉱山などへ強制連行された朝鮮人も転送され、労働を強いられている。東京の浅川地下工場建設では、たとえば、焼津トンネル工事現場から移送させられた人もいる。
 ※ 金抗の情報は、持ち合わせていない。

 資料が少ないのは、絶対安全の価値観の時代であることも関連するのか。
by shingen1948 | 2010-03-31 05:24 | ◎ 山歩きと温泉 | Comments(0)