地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン

カテゴリ:◎ 天然記念物「馬場桜」( 24 )

馬場桜の価値を考える

馬場桜は、衰える一方である。
 昨年3月に文化庁の許可をうけて、2本の幹を伐採している。これは、ここから再生の期待をしないという決断を意味する。
 再生の期待を抱かせていたのは、中央の幹から枝が生えてきていたことだった。ところが、これが枯れてしまって新たな枝が生える気配もないということからの決断だったと推定する。
 残された幹は1本で、これも今年確認すると、概観的には変化がないが、細かく観察すると、上方に延びだ枝に花がつかなかったなど気になる所はある。

 「桜という華やかなイメージ」と「衰退というイメージ」のギャップに戸惑う。しかし、このことが、この馬場桜の真の価値なのかもしれないとも思うのだ。見事に生命の復活を果たしている桜は話題になり華々しい。ところが、馬場桜は、衰える一方であり、話題からは遠ざかる一方である。本当は、そのことが馬場桜の訴えであり、真の価値なのかもしれないと思うのだ。具体的には「生命と時間」の実感である。
a0087378_20403661.jpg
 農業改善センターには伐採された幹が展示されている。残念なことに皮が剥がされ、傷んだ所は取り除かれニスがかけられている。この美しさのため処理は、時間の実感生命の実感を打ち消してしまう。
 それでも、感じる事ができるのは太さの実感だ。室内に運び込まれた事でより実感が増す。年輪を数えるのは難しい。ニスが塗られていて数えにくくなっている。

 そんな限定された条件の中で、時間の推移を考える。一番単純なのは、次のようなモデルだ。
最初に一本の樹が植えられた。そこから新たな幹が根からの延びてきて二本の幹となる。更にもう一本の幹が延びて三本の幹になる。
 しかし、多分そんな単純なモデルではなく、新たな幹が伸びてきたこともあるだろうし、朽ち果てた幹もあっただろうと思う。それが延々1000年繰り返されてきたのだ。

 このことを念頭操作で繰り返す。一つの幹の年輪を想像し、そこに新たな幹の年輪を足す。一緒に生存していた時間を想像し、その分を引き算する。そこに失われた幹なども想像に加えて、1000年という時間に近づく事を試みる。

 すると、保存という概念が見えてくる。保存というのは千年の時間の経過の上に、生命を連続してほしいという願いの実現であるということだ。それは、純粋にそれを最優先にすべきで、経済的価値や生活の便利さを優先した時、破綻が待っているということだ。
[PR]
by shingen1948 | 2008-04-19 20:46 | ◎ 天然記念物「馬場桜」 | Comments(0)

馬場桜の花の部状況変化


a0087378_4101749.jpg
 4月16日馬場桜の状況だ。一枝ではあるが、今年も見事に花を付けた。


a0087378_4131843.jpg
 今年の花の部分だが、少し気になるところがある。こんもりとしている部分から左側のところだが、上方に伸びだ枝に今年は花をつけていない。


a0087378_4144163.jpg
 昨年の4月15日の写真を確かめてみると、上方に伸びだ枝に花がついている。僅かの変化ではあるが、勢いが弱っているのではないかと思われる。


a0087378_4165876.jpg
 馬場桜後継樹は、今年は花をつけずに休んでいた。
この後継樹は、今年の3月4日に駐車場に植樹されたものだ。これは、独立行政法人森林総合研究所・林木育種センター(茨城県日立市)の林木遺伝子銀行110番で育成されていたものだそうだ。接ぎ木の方法を使っての遺伝子保存らしい。
[PR]
by shingen1948 | 2008-04-19 04:22 | ◎ 天然記念物「馬場桜」 | Comments(0)
  大玉村のホームページによると、馬場桜は、養生中とのことである。馬場桜が咲いている時期は、養生した結果ということだ。
a0087378_5182182.jpg
本年の状態は、中央と右側の幹の上部が切り落とされたことが特徴だ。2000年頃は細々とではあるが、枝が出ていて花をつけていた。ここ数年、これが枯れていた。再生を期待して残されていたのであろうが、不可能とみて切り落としを決断したのだろう。
  幹の根本から出ていた枝は、成長を期待されていたものだ。2000年頃生えてきて花をつけ出したのだが、これも枯れてしまった。残念の想いが分かる。
  手前の枝は元気に育っている。これがすくすくと育つことが、養生の期待だろう。更には、新しい根や枝が生えてくることが期待されているのだろう。

 花が終わった後、5月28日と6月10日の二度ほど訪れて、確めた。
a0087378_4275439.jpg
  残された枝の葉の様子だが、生き生きしている。このままいけば、来年もこの枝にはたくさんの花が咲くだろうと思われる。写真ではわかりにくいが、あちこちにさくらんぼをつけている。
枝振りに衰えはないのだが、他のところから枝が芽ぶくという様子もない。


a0087378_4293674.jpg
 根の部分に土が盛られている。このことについて、これはよくないとか、土が軽いからいいとかいろいろな意見を聞く。しかし、管理している人に聞く人はあまりいない。
 手入れについては、6月10日に訪れたときには、下草が刈り込まれていた。
 根の状態については、勿論土の中は分からない。接地のところから新しい根が出ていないか確認するが、その様子はない。
[PR]
by shingen1948 | 2007-06-12 04:23 | ◎ 天然記念物「馬場桜」 | Comments(0)
  大玉村のホームページによると、馬場桜は、養生中とのことである。弱っている馬場桜の復活を願って、手を施しているということであろうか。

馬場桜の立場にたってこのことを考えてみる。養生による蘇ることができるのならこれに勝るものはないだろう。
 しかし、もしこれがかなわぬとなったなら、どう考えるだろうか。
 遺伝子を残したいとは考えないだろうか。そして、それもかなわぬとなったなら、せめて人の記憶に生きたいと考えないものだろうか。

 馬場桜は、養生中といことだから、蘇る願いで支援を受けていることになる。そして、立て看板を立てたり、村のホームページに載ったりしているのだから、人の記憶に残るための支援も受けていることになる。
 弱っている中で、遺伝子を残したいと考えているのならば、まだその支援は受けていないことになる。本気で馬場桜が考えているのならば、その足掻きは思いもかけないことを起こすかもしれないとも思ったがどうだろうか。
a0087378_4401839.jpg
  さくらんぼはどうだろうか。さくらんぼから発芽させるというのは聞いたことはないが、馬場桜が、本気で遺伝子を残したいと考えているのならば、起こりえるかも知れないと勝手に思ったのだが、……。


a0087378_4414751.jpg

道路に落ちていたさくらんぼを拾って、土に植えてみた。どうせ発芽はしないと思いつつ、もしかしてという思いも0ではないとも思っている。
a0087378_4422072.jpg 





桜の品種を増やす方法は、一般的には挿し木だろうか。
馬場桜の以下の言い伝えから、挿し木を想像するのは考えすぎだろうか。
この地はその昔、源八幡太郎義家が奥州に赴いた際、馬場としたところと伝えている。そしてこの桜は、手にしていた鞭を土に挿したのが根付いたと伝承されている。(説明板より)

現代風にクローンというのはどうだろうとも思う。
いずれにしても、第三者が天然記念物に傷をつけることはできないだろうから、それ以外の方法ということになる。今のところさくらんぼにこだわっている。
[PR]
by shingen1948 | 2007-06-11 04:46 | ◎ 天然記念物「馬場桜」 | Comments(0)
a0087378_17265889.jpg
 土湯街道は今日も雪だった。


a0087378_17282275.jpg






 雪こそ降らないが、大玉村の平地でも気温が下がっている。そんな中、村の桜は満開のままだ。改善センターのソメイヨシノも満開のままだった。このまま、気温があがらなければ長持ちして、散り始めはいつもの年と同じぐらいの時期になるのではないだろうか。その分楽しめるとは思うが、温かい春が待ち遠しくもある。



a0087378_17301296.jpg
馬場桜も満開のままだ。咲き始めは、ピンクの感じだったのが、色がやや薄くなり白っぽくなっているように思う。


a0087378_17312924.jpg




  大玉村のエドヒガンザクラの中では、相応寺の桜がもっとも見栄えする。もし、馬場桜が勢いを取り戻せば、こんな風に花を咲かせるのだろうと、イメージを膨らませるのにもいい。
大玉村ホームページに、馬場桜の近況について知らせるページがあった。
 
[PR]
by shingen1948 | 2007-04-19 17:40 | ◎ 天然記念物「馬場桜」 | Comments(0)
a0087378_18371647.jpg 本日は、朝から小雨が降り、気温もあがらない。
そんな中、土湯街道(国道115号線)の荒井の農業試験場あたりの桜並木は、今朝満開になっていた。先週末は、開花していなかった。つぼみが大きく膨らんでいた状態だった。ここ数日の暖かさで一気に花開いたことが分かる。



a0087378_18374768.jpg
  大玉村の桜も満開であった。







a0087378_18381592.jpg


馬場桜もしっかりと花が咲いていた。たった一枝ではあるが、見頃を迎えていた。  
  観るものにとっては、気温が下がり、小雨降る中で残念な想いだが、桜にとっては、息を吹き返す一休みかも知れない。そんな雰囲気であった。





a0087378_18384227.jpg
[PR]
by shingen1948 | 2007-04-16 18:43 | ◎ 天然記念物「馬場桜」 | Comments(0)

馬場桜の保護活動

a0087378_5193661.jpg  割り箸のようなものが刺さっていることについて、村の方から空気を取り入れているのだろうとのことで、そのまま記事にした。馬場桜の保護に直接関わっている方から直接お話を聞く機会があって訊ねたところ、そうではなかった。不定根を探っているらしい。その観察のために使うもののようだ。





a0087378_520634.jpg
  空気穴については、別に確保してあった。蓋がしてあって気づきにくいが、この蓋の下には塩ビ管が通って、十分に空気が根に届くようになっているとのことだ。

  話の中で、樹勢の衰えの原因の話があった。樹木医が、根元の土を掘り返し、新たな土を入れるまで、相当の時間をかけたそうだ。その時に根が凍みてしまったのが、樹勢の衰えの原因の一つかもしれないとのことだ。
  しかし、これは、回復を願う時には通らなければならない試練のようにも思える。
先の「馬場桜枯死を防ぐ方策のヒントを探す」ということで記事にした薄墨桜の場合も山高神代ザクラの場合も、まずは、根の状態の確認と、病気におかされた根の撤去又は、新たな根接ぎなどを施こすという荒療治を行っている。そして、その後土壌の入れかえをするということは、普通の作業のようなのだ。
  そこで劇的に回復すれば、皆に賞賛の目で見ていただけるだろうが、馬場桜の場合はそうならずに、勢いが衰えてしまったということだと思うのだ。

  大切なのは、地道に手をかけてあげ続けることだと思う。その点馬場桜は幸せだと思う。薄墨桜の日々の方策を再掲してみると、結果は出ていないが、きちんと世話されていることが分かる。

1. 希薄な肥料(燐酸・窒素・加里等を含むもの)を毎年施す。
2. 枝や葉の消毒を春秋の2回行う。
3. 周囲10m内外での耕作を禁止する。
4. 柵を厳重にして根接ぎを施した場所への立ち入りを禁止する。
5. 枯死枝や寄生木を取り除く。
6. 樹下や周辺の雑草を取り除く。

先日記事にしたカビのようなものを取り除き、枯死枝や寄生木を取り除いてあったことは、5の世話だ。ここには、保護活動をしている方の残念な思いも伝わる。それは、再生の期待を背負った細枝も切り落とされていたことだ。その枝は、二年間芽吹きを期待されていたのだった。残念なことが続くが、それでもきちんと世話をし続けていることが素晴らしいのだと思う。
[PR]
by shingen1948 | 2007-04-14 05:28 | ◎ 天然記念物「馬場桜」 | Comments(0)

馬場桜も開花です

a0087378_18124189.jpg
  午前中には、大玉の桜は咲き始めという程度だったのだが、気温が上がったためか、昼には一気に花が開いて、いつのまにか見頃と行った程度まで花が開いていた。





a0087378_1813121.jpg
  二本松の霞ケ城の桜も、昨日は咲き始めといった程度だったが、本日行ってみると見頃になっていた。観光客なのか、地元の人なのかは分からないが、花見客が増えていた。





a0087378_18134089.jpg
  二本松文化センターの桜も満開だった。
桜の開花から見頃までは、一週間程度と思うので、感覚的には、見頃になるのが早く、先初めから一気に満開になっているように感じる。





a0087378_18142345.jpg
  三春の滝桜が開花したということなので、馬場桜の様子を確認した。馬場桜も開花したと観てよいだろう。








a0087378_18145837.jpg
  全体の様子と、花の部分の様子と、その拡大を記録しておく。三春の滝桜のホームページから本日の滝桜の様子をリンクさせて頂いておく






a0087378_18153431.jpg
  本日体感的にはかなり暖かい。気象台のホームページにある本日の二本松の気候を掲げておく。
そのデーターによると、本日の二本松の気温は、午後3時に16.9度Cまで上がったようだ。
[PR]
by shingen1948 | 2007-04-12 18:22 | ◎ 天然記念物「馬場桜」 | Comments(0)
a0087378_1905477.jpg 
本日の馬場桜の様子を確認した。全体に赤みを帯びてきた。










a0087378_1913850.jpg
近寄ってみると、芽が大きく膨らんでいる。
冬から春先にかけて、地面に割り箸のようなものが刺してあって気になっていた。村の人に聞くと、根に十分空気が入り込めるようにしていたとのことである。無駄な枝を整理したり、カビを落としたり、そういった地味な手入れと、今年の穏やかな気候が合わさって、やや元気を取り戻しているように感じる。

a0087378_192877.jpg
 大玉村のソメイヨシノは、咲き始めたものも出てきた。










a0087378_1923458.jpg
勝手に村で一番早く咲くと思っている枝についた花は、総て咲いていた。
[PR]
by shingen1948 | 2007-04-09 19:09 | ◎ 天然記念物「馬場桜」 | Comments(0)
東北地方の二回目桜の開花予想が発表になった。
それによると、福島の小名浜では、30日予想だった。ところが、29日には、いわき地方は、気温が上がり、開花したとのことだ。本日の最高気温は、福島18.4度Cで、小名浜は、23.4度Cだった。福島の開花予想は、第一回目は、3日の予想だったが、二回目の予報では、2日の予想と早まった。
a0087378_19241327.jpg
本宮駅前桜は、27日には芽が大きく膨らんでいた。












a0087378_19251167.jpg

  大玉村の桜も29日には、大きく膨らんでいた。








a0087378_1926668.jpg
  馬場桜の様子を確かめると、芽は確かについているが、つぼみは小さいし、まだまだ固かった。








a0087378_19264396.jpg
  右側の樹と中央の樹が短く切り詰められていた。2006.10の馬場桜の様子と比べるとその様子がよくわかる。下から出いた枝も切り取られていた。どの切り口も、まだ生命力を感じることができる。新しい枝が伸びるのを期待されているのだろうか。カビなども落とされて手入れされていた。本年度の温かさをばねに生命力が呼び覚まされることを期待したい。
[PR]
by shingen1948 | 2007-03-29 19:32 | ◎ 天然記念物「馬場桜」 | Comments(0)