地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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2007年 08月 31日 ( 1 )

福島の演説会

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「尾上座」は、長楽寺近くの劇場で、自由民権運動の演説会にもなったところだが、このあたりと想像している所は、今は、民家が建っていてその面影はない。先にも触れたが、この劇場の経営者は、客自軒の経営者である井上康五郎であったとの事である。

 「ふくしまの民権壮士」が、明治15年4月16日夜尾上座で斉藤又郎(自由党員)が演説した様子を4月20日付け「福島自由新聞」が報じたものを紹介している。
 
 本月16日、政談演説会を15丁目尾上座に開きしに、聴衆無慮1200余人、満場立錘の地なく、ために場外に佇立するものその数を知らず。出席員は河野氏をはじめ10にんとす。第9席阿部又郎氏の演説は……警部中止解散せり。阿部氏は官吏を侮辱したるものなりとして告発せられたり」

 更に、演説会の様子を以下のように描写して紹介している。
 ざんぎり髪に紋付羽織姿の民権壮士が激しく藩閥政府や三島県令を攻撃すると、民衆はヒヤヒヤと歓声ををあげる。臨席していた巡査が演説の中止を命じると、聴衆は手をたたき、口笛を鳴らして警官を野次るのだ。当時の記録をみると300人、400人と多数の聴衆があって、時には尾上座の場外にはみ出すほどの盛況であった。

 
  半沢氏のフィールドワーク地図には、「尾上座」での演説会(1882.4~6)のメモがある。
明治15年4. 5 阿部又郎(中止解散)
明治15年4.15 平島松尾・阿部又郎(中止解散)
明治15年5. 3 平島松尾
明治15年5.14 平島松尾・示野潤等(中止解散)
明治15年6.15 平島松尾・徳永与志吉等(中止解散)
明治15年6.16 自由演説会(中止解散)700名参加。参加者武子庄二郎逮捕など
            会   主: 酒井文雄
            演説弁士: 愛沢寧堅・酒井文雄・花香恭二郎・示野潤(高知県) 
                    その他吉田茂準・徳永与士吉
 

 二つの資料で福島地方の中で共通に福島の民権壮士として認めているのは、斉藤又郎と、佐藤謙吉である。その活躍の具他的姿を想像するのは、現地では難しい。
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by shingen1948 | 2007-08-31 06:06 | ◎ 会津への路(自由民権運動) | Comments(0)