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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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宮脇遺跡現地説明会③

 今年の現地説明会では、平成19年度発掘の総瓦葺きの仏堂と思われる礎石建物跡の南東角辺りを中心に説明が行われた。
宮脇遺跡現地説明会③_a0087378_56159.jpg
 まずは、これが南側の礎石列の確認だ。平成19年度には、この西奥(写真では右側に)にもう一つの礎石が確認されているようだ。
 当初、この現存する礎石の列が南端列と思われたとのことだ。


宮脇遺跡現地説明会③_a0087378_59169.jpg
 しかし、その礎石列の外側に、礎石を置くために石が敷き詰められたと思われる箇所が確認できたという事で、そちらの列を南端列と特定したようだ。


宮脇遺跡現地説明会③_a0087378_5122965.jpg
 これが、現地説明会資料でいただいた発掘調査図の中の「2号礎石建物跡」辺りの部分図だ。
 水色の線で囲んだ所が、平成19年度に発掘した部分で、赤線で囲んだ所が今年度の発掘部分だ。
 先に示した礎石は、赤線と水色の線で囲まれた部分の礎石列辺りの様子だ。

 今年堀上げられているのは、赤線で囲まれている部分だが、これに平成19年度の発掘調査の成果を重ね合わせると、総瓦葺きの仏堂本体の状況が確認できたということになるようだ。
 細実践の升目が、その礎石列ということのようだ。

 昨年度発掘された西側に基壇が検出されていることが分かる。
宮脇遺跡現地説明会③_a0087378_5202267.jpg
 これは、本年度発掘された基壇の部分から、礎石の方向を見ているが、この基壇と合わせて、本年度東南の角を特定し、点線で囲んだ部分を基壇の石造り施設があった所と推定されているようだ。
 手前に見える大量の瓦片は、焼け落ちた時に整理された様子が残されているということのようだ。

 平成20年度に発掘された「礎石建物跡」の手前の仏堂が、具体的に姿を見せはじめたという事のようだ。
by shingen1948 | 2009-12-19 05:24 | ◎ 信仰と文化 | Comments(0)