地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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春日神社(渡利)

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 散歩をする前に、その地区の雰囲気を確かめながら、そのスタート地点を探すのだが、ここは落ち着きのよさそうな所がなかなか見つからなかった。それは、この地区の中心は低地にあるのだが、元々は山際を中心に開けてきたという背景が関係しているように思う。
 この地区の散歩の出発点としてこの神社が落ち着きがいい。

 福島市史では、天応元年の勧進とも元弘年中椿館城主春日侍従顕国が奈良より遷したともいわれるとしている。


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 福島県歴史資料館古文書講座の「絵図と旧渡利村:解読(春日神社)」に、このことにかかわって詳しい記述があるのをみつけた。
 これは、町頭遺跡現地説明会の展示で、春日舘にかかわって掲げられた資料にあった絵図だが、ここでいう絵図はこれだろうか。黒くなっている所を、後で福島市史で確認したら、溜池のようだった。
 この解読された資料の由緒のところに、市史にある元弘年中椿館城主春日侍従顕国勧進の説が見える。


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 神社の右側に、「信達二郡村誌」に、「渡利村社春日神社々地に大杉樹一株有り、囲一丈八尺(5.4m)亭々として千霄の勢をなす」と記される春日神社の大杉がある。
樹高 24m・目通り幹囲 6.7m・推定樹齢 450年前後で、福島市指定天然記念物(1962年10月5日指定)だったという。

この時点では、上部が切られているのには気がついたが、その経緯については分からかった。確かめてみると、昨年の出来事だったらしい。
 この春日神社の御神木が根元から上に向かって数mの亀裂が確認され、倒木の恐れがあるということで、半分から上を切断せざるを得なくなったということのようだった。
 それで、昨年の9月8日から10日にかけて、切断する作業が行われたということだ。切断された大杉は、切断面に薬剤を塗って空洞をふさぐ処置を施したとのことだ。
 それが今見ている大杉のようだが、樹勢は悪くなさそうで元気に見える。



 樹齢500年の大杉切断 倒木の恐れに神社決断。(2008/9/11/ 06:10河北新報)
  福島市渡利の春日神社境内で8日から10日にかけて、樹齢約500年の大杉の上半分を切断する作業が行われた。老化して倒れる恐れが出たため、所有する神社が安全を考え切断を決めた。市の文化財に指定され、地元で長年慕われてきた神木だけに、大勢の市民が作業を見守った。

 大杉は高さ約30メートル、幹回り約6.2メートル。1962年、市の指定文化財になった。近くの幼稚園に通う園児の散歩コースや、周辺住民の憩いの場として親しまれてきた。

 4月上旬、住民から「大杉がギシギシと音を立てている」との連絡が市にあった。調査した市は、根元から上に向かって数メートルの亀裂を確認。空洞化の形跡も見られたため、春日神社と神社総代会で対策を話し合った。

 周囲にポールを立て、ひもでつるして保存する案も出たが、「参拝者や住民の安全が第一」(三井至映宮司)として、危険性の低い下半分を残して切断することにした。

 先月、文化財指定を解除。8日に着手した切断作業では、クレーンに乗った業者がチェーンソーで大杉の上部約20メートルを切り落としていった。様子を見守った春日神社総代会の菅野勝雄会長(78)は「渡利地区のシンボルがなくなってしまうようで寂しいね」とつぶやいた。

 切断された大杉は、切断面に薬剤を塗って空洞をふさぐ処置を施した。切り離された上部は、お札や元朝参りで燃やすたいまつの燃料に使う案も出ている。菅野さんは、すっかり短くなった大木を眺めながら「ご神木であることに変わりはない。なお大切にしていきたい」と語った。
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by shingen1948 | 2009-09-23 05:05 | ◎ 地域散策と心の故郷 | Comments(0)