藤田城
2008年 06月 26日
案内された小高い丘の道を登ると、山頂辺りに町営の住宅が広がり、道の左側に公園がった。
その公園の脇に立つ案内板によると、公園が藤田城の本丸のようだ。
公園の中に古井戸なのか、またはここが最高地なので配水曹なのかは分からないが、それ以外は時代物がかった物が見あたらない。ただの公園だ。
城らしいものを見つけようと見回すと、西側に土塁跡のようなものがあった。公園の端に目を凝らせば城らしさを感じることはできる。
枡形虎口らしきあとも残っているが、公園への通路という感じでしかない。
公園南の麓にある水雲神社から本丸を見上げる。
見上げているこの辺りも広い平場になっていて、城域であることが実感できる。この平場が東側に繋がっていて、その上の平場に高台の平場があるのだから、どこまでかは別にしても、あの町営の住宅地も城域なのだろうと想像する。この高台全体が藤田城と考えた方がよさそうだ。
神社の東側から細い道を下り、神社を正面から捉えてみる。この城の周りをぐるりと回ってみると、観月台文化センターの方向の防備を意図した城のように感じる。