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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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「殯(もがり)の森」鑑賞

殯(もがり)の森 | ウーマンエキサイトシネマ

  「殯(もがり)の森」の監督挨拶鑑賞券付前売り券を手に入れたことは
、昨日書いたところだが、土曜日に、福島フォーラムで10時から上映された映画をみた。30分前に入ったのだが、行列ができていて、狭い劇場ではあるが、ほぼ満席だった。
「殯(もがり)の森」鑑賞_a0087378_524435.jpg
映画は、風を受ける森の場面から、葬列の進む場面にうつり、葬列を追いながら、本当に葬儀の準備をする人々の仕事ぶりの場面を挟む場面から始まる。
真実への展開は、「こうせなあかんということはないんだよ。」という主任の言葉で始動する。技法はほとんど使わず、長いカット割のタッチで、ドキュメンタリーのように物語を構成する。「僕は生きていますか」主人公が、投げかける抽象的なテーマにかかわることは、出演している本物の坊さんが応える。
  映画は、象徴と伏線という文学的な手法で、殯(もがり)の森の世界に導いていく。

「殯(もがり)の森」公式ホームページにある物語の概略を記しておく。
グループホームで、しげきは亡き妻の想い出と共に静かな日々を過ごしている。33年前に妻・真子が亡くなってからずっと、彼女との日々を心の奥にしまい込んで生きていた。誰も立ち入ることが出来ない世界だ。
そのグループホームへ新しく介護福祉士としてやってきた真千子もまた心を閉ざして生きていた。子どもを亡くしたことがきっかけで夫との別れ、つらい思いを抱えながらも、毎日を懸命に生きようとしていた。

ある日、大切な世界のつまったリュックを、真千子は何気なく手にとってしまう。真千子は、しげきに突き飛ばされて自信を失う。主任の和歌子は「こうせなあかんってこと、ないから」とそっと励ます。次第に、真千子は自分の生き方を取り戻し始める。
そして、しげきと真千子は毎日の生活の中で、心打ち解けあっていく。

真千子は、しげきと一緒に妻の墓参りに行くことになる。途中で真千子が運転する車が脱輪してしまい、助けを呼びに行く間に……。

 殯(もがり)の意味の確かめについては、[「殯(もがり)の森」鑑賞②~殯(もがり)とは]に書く。

 「霊魂観とのかかわり」については、[「殯(もがり)の森」鑑賞③~33という数]に書く。
「殯(もがり)の森」の映画詳細、映画館情報はこちら >>





エキサイトシネマ作品紹介

イントロダクション
 カンヌ映画祭グランプリに輝いた、河瀬直美監督によるヒューマン・ドラマ。妻に先立たれた認知症の男と我が子を亡くした女性介護士の交流を、静謐かつ温かな筆致でつづる。
ストーリー
 認知症患者と介護士が共同生活を送るグループホーム。そのスタッフとなった真千子は、幼い我が子を亡くして心に深い傷を負っていた。そんな折り、彼女は亡き妻の思い出に生きる初老の患者と出会う。
キャスト&スタッフ
[監] [プ] [脚] 河瀬直美
[撮] 中野英世
[音] 茂野雅道
[美] 磯見俊裕
[出] うだしげき 尾野真千子 渡辺真起子 斉藤陽一郎 ますだかなこ
制作:2007日.仏/組画
by shingen1948 | 2007-10-14 04:44 | ☆ 映画話題と視聴記録 | Comments(0)