会津西軍墓地
2007年 10月 01日
この会津の地で、西軍で亡くなった方が存在するのは当然である。その戊辰戦争の西軍の戦没者はここで眠る。
ここ会津でも、西軍の戦没者の墓は公が祀っていたそうだ。しかし、第二次大戦後は、官修墓地の制がなくなって、西軍墳墓史跡保存会が祭祀を行なってきたということが、床屋さんの前の案内板で分る。
個人の墓と合同の墓があるが、案内板によると、ここに150名が眠る。
土佐藩49名・薩摩藩33名・長州藩24名・大垣藩20名・肥州藩11名・備州藩6名・岡山藩3名・舘林藩2名・越前藩1名・藩籍不明1名・計150名
この強い遺恨を持つ会津の地で眠る西軍の精霊も、霊域は静寂に保たれていて、心安らぐ。ただ、西軍墓誌の174柱と先の案内板の150名の差は気になる。
墓の前には、西軍墓誌がある。
西軍墓誌
この西軍墓地は戊辰戦役(1868)に従軍しこの会津の地に散華した西軍十余藩174柱の精霊の眠る霊域である。昭和33年9月
回顧すれば星霜ここに90年墓地亦著しく荒廃した勇士の故郷各県は深くこれを憂え相康応して志願を結び昭和32年9月15日滋に墓地改修の工成り永く霊地の尊厳を護持することとなった。同じく9月22日戊辰戦役90年祭執行されるや関係各県代表として山口県知事小澤太郎氏参列し、この墓前に立ち郷土勇士の遺徳を讃仰し篤く敬弔の誠を表した。
戊辰戦役西軍墳墓史跡保存会