越境大気汚染と共に自国の大気汚染の監視と対策も
2007年 05月 29日
北九州市は27日午前8時45分、市全域に光化学スモッグ注意報を受けて、 市教委は、運動会を予定していた小学校85校に中止を指示したとのことだ。
その原因を、中国大陸からの黄砂に付着した有害物質や有害なガスの影響とみているとのことだ。
本年5月8日と9日にも光化学スモッグ発生のニュースがあり、その原因の可能性として、越境大気汚染の可能性が高いとのことに驚いたところだった。これが、しばらくは続くということらしい。
自分たちには改善の対策は立てられないが、自分たちがやっていることが監視の一つになっていることはあるかもしれない。
とりあえず5月のここ福島のおおいなる田舎の雨の状況を記録しておく。
5月2日 PH4.8・5月15日 PH5.1・5月17日 PH5.2・5月25日 PH5.9
PH5.6以下が酸性雨だから、5月25日以外は酸性雨だったということである。
黄砂とともに移動してきた物質が、光化学スモッグを引き起こした可能性もあるとのことだ。 5月19日には、福島にも靄のように黄色くなるぐらい黄砂の影響があった。これに光化学スモックを引き起こした物質が一緒に運ばれてきた可能性があるというのも嫌な気分だ。
ただ、最近の日本リーダーの方々は、一方が悪だと、一方が善であるという論理の持ち主が多いので、日本も改善が必要らしいという記事も紹介しておく。
5月28日「毎日新聞」は、「中国からの越境汚染」との見出しで、国立環境研究所の広域大気モデリング研究室の気象データも加味した汚染物質移動のシュミレーションした結果を報じた。
その記事の概略は以下のようだ。
8日は、東シナ海付近に移動性高気圧があり、その影響で、光化学スモックが発生すると共に、日本に西風が吹いて日本にその大気が運ばれてきた可能性が高いという。
ただし、9日は、中国の影響だけではなく、日本も改善の必要性があるという言い方であった。
中国の越境大気汚染の観点は大切だし、方策を検討していくことが大切ではある。しかし、日本もまだまだという警告の部分は見出しから抜け落ちている。日本も改善の必要性があるそうだと付け加えておく。
<光化学スモッグ>北九州市の小学校で運動会中止記事内容
北九州市は27日午前8時45分、市全域に光化学スモッグ注意報を発令した。発令を受けて市教委は、運動会を予定していた小学校85校に中止を指示し、すべての小学校が運動会を延期した。市教委は「光化学スモッグ注意報による中止は初めてではないか」と話している。
市環境局によると、 大気中の有害物質濃度が基準値を超えたため、注意報を発令した。中国大陸からの黄砂に付着した有害物質や有害なガスの影響が考えられるという。
小倉北区の西小倉小学校は30日に延期し、グラウンドのテントはそのまま残した。学校関係者は「光化学スモッグ注意報で中止になるのは記憶にない。子どもたちの安全が第一だ」と話していた。【太田誠一】