遊びのつもりの降雨調査が、深刻な考えの基になってしまった
2007年 05月 15日
大玉での雨のPH観測は次の通り。
今年の3月30日の7時~10時30分に降った雨はPH5.4だった。4月26日の11時~12時に降った雨のPHは4.5だった。5月2日の9時~10時30分に降った雨のPHは4.6だった。
酸性雨とは、PH5.6以下の雨をいう。中性はPH7だが、普通の状態では、雨は空気中の二酸化炭素を吸収し、PH5.6程度の酸性になっている。従って、これ以下の数値の場合は、何らかの影響で酸性になっていると考えられるからだ。
大玉の観測結果は、明らかに酸性雨の傾向は示しているが気にならなかった。酸性雨の原因が考えられなかったからだ。
酸性雨の原因は、石炭石油ガソリンなどが燃えたときに発生するイオウ酸化物や窒素酸化物などが大気中の水蒸気と化学反応して、硫酸や硝酸ができて、それが雨に溶けて降ってくると考えられている。大玉には、大きな工場もない。素人の測定結果で、誤差だろうと思っていた。
あれっと思ったのは、新潟地方の光化学スモック発生のニュースである。大玉の山を挟んだ西側は、新潟である。この数値は素人による誤差ではなさそうだと思えてきた。原因が、中国の工業化の影響かも知れないとのニュースに、こんな田園風景の中でも、酸性雨の心配をしなければならないのかと改めて思った。