山ノ神が住んでいる
2006年 11月 20日
その話を裏付けるように、改善センターの前の道路の右手には、山神の石碑が建っている。ここから山に入るときに、山の恵の精霊に対する畏敬の念が湧き起こったか、それとも、自らの危険に対する覚悟と勇気を奮い立たせる恐れの気持ちが湧き起こったか。
少なくとも、山の静けさの中に入っていくと、さわさわとゆれる草や木の枝が風と共に動き、まるで山全体が動いているような気配になる。それは、樹木や小動物虫たちのそれぞれに宿っている精霊が一つになって、山そのものととけ込んでいくように思える。凛とした気につつまれ、恐れの気持ちが沸き上がる。山には山の神様がいるのは間違いない。