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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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示現(慈現)太郎神社を訪ねる③

 今回行き止まったのは、その「中沢渠」が「浅川」に流れ込む地点にかかる橋の上ということだ。
 「浅川」は、ここから東進して阿武隈川に注いでいるはずだ。
 その「浅川」が阿武隈川に注ぎ込んだ辺りから下流が「阿武隈峡」として福島県指定名勝及び天然記念物として指定されているようだ。
 その案内板は、前回「村上山」でないのかなととした眼前の高まりの上部にある。
示現(慈現)太郎神社を訪ねる③_a0087378_9163995.jpg この地点は、古浅川地域にとっての原風景としては羽山に相当するのだろうと思う。というのは、近くに羽山神社が鎮座するのだ。
 その羽山の峰沿いにこちらに下って来る地点にその案内板は建ち、その風景については、次のように解説される。
 「栃木との県境、甲子山中を水源とし、宮城県荒浜を河口とする阿武隈川は、この地域の花崗岩の岩盤を長年にわたって浸食作用を続け、特異な峡谷をつくりあげた。この全国でもまれな風景の峡谷を「阿武隈峡」といい、約4㎞の区域を福島県の名勝及び天然記念物に指定している。
(中略)
 「阿武隈峡」は甌穴(急流の河床の岩石面に生じる鍋状の穴)の数が多いこと、転石の雄大な事において特異な地位をしめ、蛇骨岩・蓬莱岩・体内くぐり・地獄釜・鮎滝などは、その代表的なものである。
 鮎滝は遡上する鮎の群が急湍<きゅうたん>(流れの速い浅瀬)を飛び越える景観によって付けられた名である。
 (この付近はマムシの棲息地との注意書きが付記される)」

 案内される道筋は、最初の分岐点から左側に下りていくように案内されるのだが、そこを真っ直ぐ下って来るとこの地点に着くという位置関係だ。
 つまり、「示現(慈現)太郎神社」が建つ位置からは「阿武隈峡」の風景は直接的に見ることはできないのだが、そんな原風景も包み込んでいるということだ。
by shingen1948 | 2017-09-25 09:18 | ◎ 信仰と文化 | Comments(0)