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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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撮り溜めた写真から②~弁天堂後方の石塔「己需塔」

撮り溜めた写真から②~弁天堂後方の石塔「己需塔」_a0087378_5512258.jpg 「己需塔」そのもの解説を見たことがない。ただ、周りの状況も含めて考えると、「野仏の見方(外山晴彦)【小学館】」の「巳待塔」についての以下の解説に近いのかなと思う。
 
講を組織して己巳の日の晩に行う弁財天の祭りで、富・財・宝や福徳などを願う。

 この石塔の建つ位置は弁天堂の真後ろで、弁天堂を拝殿とみれば本殿に相当する位置だ。
 石碑の右側に刻まれている年代も、確かに「文化六年己巳天」と読める。

 ちなみに、「己巳の日の晩」は60日間隔でやってくる。2月に1回のペースだ。
 今年平成29年(2017)の己巳の日を確認してみると、2/11・4/12・6/11・8/10・10/9・12/8のようだ。ただ、古い考えの中には、凶会日(くえび)というのがあって、陰陽二気の調和がうまく行かず、万事に忌むべき日というのがあるようで、4月6月10月の己巳の日がこれにあたるという。
 この日は吉事を行うことは凶とされているという解説も見る。左側に刻まれる「九月吉日」は、この凶会日を避けて石塔を建立したことわ意図するのかなと勝手な想像するが、本当のところは分からない。

 「TATSU**のブログ(東京都+川崎市の石仏)」というブログに、「己需とは、子供に恵まれない女性が、求子のため建立されたものであり、願主が「こをもとむ」の意で、「こまち」と呼ぶとされるとのことでした。」という解説を見る。
 「巳待」の中の福徳の願いを「子待ち」に特化したということなのかなと想像してみる。
 なお、ここで解説されるのは、飯坂消防署脇の熊野神社の石塔を例にされている。この神社は、先に整理したことがあったが、この石塔を意識して眺めた事は無かった。
 今度確認したい。
 https://blogs.yahoo.co.jp/okad024632/15870788.html?__ysp=5bex6ZyA
by shingen1948 | 2017-06-03 09:36 | ★ 季節便り | Comments(0)