福島の鉱山41~信夫地方の鉱山⑭「丸山鉱山」②
2016年 08月 12日
「福島鉱山」の次に、「福島の鉱山」をもとに、「丸山鉱山」と「台山鉱山」を「福島の鉱山~『丸山鉱山』・『台山鉱山』」として整理している。
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この辺りは三角山散歩、井野目堰散歩などで何度も歩いているのだが、金山を意識してはいなかった。今回は、その金山のみを意識して散歩してみた。
いつもはママチャリで来ていたが、今回は本当に徒歩での散歩にする。井野目堰散歩と同じコースでここ沼の内までで、約1万歩だ。
左手の山が丸山だ。地図を確認した段階では、この道を進んで民家脇がこの山の登り口になっているはずだった。その道筋を眺めていたら、民家の犬に吠えられただけでなく、雰囲気的にまっすぐ進める雰囲気ではなかった。
小心者なので、この山の周りをぐるりと回ってみるだけにした。
この道筋は、新小川橋ができる前に小川を渡るための旧道なのではないかと思えるところもあったので、その民家まで進んでみた。しかし、こちらも進入禁止状態になっていた。
この丸山鉱山は、明治25年に小池正一氏がこれを復活したと紹介されることから、元々鉱山としての沿革があったのだろうと想像する。
明治43年には、細谷儀作氏に移って稼行が継続したという。更に、昭和13年には、田村鉱業大森鉱山の支山として発展したという。昭和16年の産金量は13999gあったようだが、昭和18年に金山整備によって中止されたとのことだ。
ここの鉱石は、トラックで大森に送り製錬されたという。その運搬路もこの道筋だったのか。
もう一つ気になる道筋が、ここから一段下の小川の河岸段丘上を経由する道筋だが、こちらも現在工事中で進入禁止状態のようだ。
徒歩のみの散策は、いつものママチャリでの散策と違うと実感したのが、帰路だ。
ママチャリなら、ここから自転車で自宅を目指せば済む話なのだが、今回はこれから一万歩越えの徒歩の帰宅になるということだ。
帰路の体力も考慮して散策する必要があったというとだ。