地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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福島の鉱山⑭~信夫地方の鉱山「大森鉱山」

 昨日整理の「大森鉱山」の続き。

 「福島の鉱山」の解説と「福島県大森金山の地質鉱床(渡邉萬次郎)」の地質図を照らし合わせながら確認しているのだが、分かりづらいのが、ここを断層群が走っていることと坑道とのかかわり部分だ。その断層群について、「福島県大森金山の地質鉱床(渡邉萬次郎)」で確かめる。
 著しい断層群は、ここをほぼ東西に貫いているようだ。その南側は北側に比べて地体の沈下が著しいとする。
 その具体例として、東110m竪抗付近には、この断層の北側においては疎水坑道水準以下15m内外で基底の片状花崗閃緑岩に会するが、南側ではその水準以下60mにおいても、その上位の角礫凝灰岩を見るだけだとする。その断層を子細に見ると、いくつかの断層群が重なっているのだが、巨視的に見れば、それらの多くが交互に東西に連なって、その北側の花崗閃緑岩と南側の第三期岩類と界する場合が多いのだとか。

 ただ、これらのことは、坑道開削によって明らかになる事なそうだ。そんな中、注目は単に地表を散策している者でも分かる部分があることも紹介されていることだ。
 その一つが、城山を貫く断層線だ。
 城山北端における崩崖面上、その北西側はその頂上付近まで片状花崗閃緑岩を露出しているという。しかし、東南側は礫岩、角礫凝灰岩、頁岩等の互層を露出しているというのだ。そして、その中間に崩崖部があって、ここが明らかに断層線にあたるというのだ。
 もう一つか、黄金八幡登路の中段とのことだ。

 この中の城山の断層線について思い当たることがある。
a0087378_9504439.jpg それが、ここだ。
 しかし、この写真はその断層線を意識して撮っていない。この時に意識していたのは、空堀跡としての窪みだ。
 その事については、「大森城③」で整理している。
 http://kazenoshin.exblog.jp/13824293/
 ここで「南舘」として整理している部分が、今回の鉱山地質図では「熊ノ山」と紹介されている部分で、「本丸」と整理している部分が、今回の鉱山地質図では「城山」と紹介されている部分だ。その間が窪んでいて、「熊ノ山」側が若干低いということだ。
 その窪みを、前回は「伊達市文化講演会」の資料として頂いた「大森城跡複合図」解説に従って「堀跡」としみていたが、今回は同じ窪みを断層線とみているということだ。その延長線上に黄金八幡登路の中段の位置が確認できる。
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by shingen1948 | 2016-06-28 09:52 | 福島の鉱山 | Comments(0)