地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン

福島の鉱山⑬~信夫地方の鉱山「大森鉱山」

 昨日整理の「大森鉱山」の続き。

 城山付近を「大森鉱山」と見た場合、その中心は八幡山のようだが、その全体は城山、八幡山、玉の森等の丘陵が福島盆地に半島状に突出した大森、平田、鳥川三村の界に跨がる広い範囲のようだ。

 「福島の鉱山」では、この辺りの地質と鉱脈との関係を解説するのだが、解説だけでは理解できないので、「福島県大森金山の地質鉱床(渡邉萬次郎)」の地質図を見ながら確認させていただく。
 「福島の鉱山」では、次のように解説される。
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 これらの丘陵(城山、八幡山、玉の森)は、いずれも主として凝灰岩、砂岩、頁岩からなるが、その基底には片状花崗岩を露出し、その大礫を主とする礫岩を挟む。これらの地層と規定岩との間は断層群で界され、それらは大体東西に走って南側に落ちるが、それを東にN60°wに貫く断層に切られ、西側の部分ほど順に南に転移する。
 鉱床はこの二組の断層を交互に辿って、総延長500m上下100mに達する。そのうち採掘に耐える部分は、東部富鉱帯100m西部富鉱帯80mの2ケ所で、一部は縞状石英脈を主とするが、多くは断層角礫帯を充填並に鉱染した部分で石英、玉髄、氷長石、閃亜鉛鉱、黄鉄鉱等と共に金銀を伴い、厚さ1~3mに達する部分もあった。品位は大低Au10g/t、Ag40g/t内外で上部は酸化して高品位であったが、下部は硫化物に富んで品位は低下した。
 この地質と金銀鉱脈とのかかわりだが、要はこれらは基岩が変質した姿であり、そうさせた多量の熱水溶液の作用が働いたという事のようだ。この作用で金銀鉱脈ができることがあるというふうに読み取った。これらの岩質が、金銀鉱脈を見つけるための指標となるということなのかなと思うが、どうだろうか。
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by shingen1948 | 2016-06-27 11:39 | 福島の鉱山 | Comments(0)