地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン

福島の鉱山⑫~信夫地方の鉱山「大森鉱山」

 昨日整理の「大森鉱山」の続き。

a0087378_6121943.jpg 大森鉱山を意識すれば、この八幡神社のある睡眠山がその中心のようだ。確かに、鳥居の右奥を見れば、それらしい岩山であることが分かる。
 「福島の鉱山」では、「大森鉱山」の位置は次のように説明される。

 松川金山の北に近く、福島駅の西南5㎞、大森、平田、鳥川三村の界に跨がり、城山、八幡山、玉の森等の丘陵が福島盆地に半島状に突出した部分にあり、嘗て事務所を八幡山の北麓に、精錬所を城山の西側に置いた。
 案内板ではその事務所跡はプロットされていないが、ここでは「事務所が八幡山の北麓に」あったことが記される。
 ここでいう「八幡山」というのが、案内板にある「(大森城の)西方にある睡眠山(黄金八幡)」ということだ。案内図では、山の北側を中心に、周りにたくさんの鉱山関係の施設跡があったことは図示される。
 特に、神社の北側の道路の北側に広大な施設が広がるが、恐らく、鉱石の運搬や集積、砕石にかかわる施設だったのではないかと想像する。
 ここが鉱石の集積場なら、先に整理した丸山鉱山の鉱石はここに運び込まれたことを想像するところだ。
 案内板では「信夫山や大笹生地区の鉱石も精錬したと伝えられています」ともある。
 「福島の鉱山」ではこのことにふれていないが、信夫山(福島)鉱山休止は昭和18年であり、しかも下層では硫化物の混入の情報があった。大笹生地区の鉱石も「硫化物の分離」が必要だったような情報がある。ならば、その「硫化物の分離」とのかかわりで、ここでの精錬の可能性は想像できるのだが、確認はできていない。
( ※ ここを単純に大森の八幡神社と表記できないのは、大森の八幡神社といえば、街中の八幡神社を指すからだ。しいてその表記を使うとすれば、大森の竹ノ内の八幡神社といえばいいのかな)

 散歩という手段で鉱山を確認できることの一つに坑口があるのだが、「福島の鉱山」の情報では「露頭付近には旧坑多く、慶長年間採掘の跡と伝えられる」とし、慶長年間採掘の跡と結びつけられている。案内板の情報では、「大森城山と西方にある睡眠山(黄金八幡)とその西にある玉ノ森山に坑道の跡が残り往時を物語っています」とあり、近代の最盛期の坑道にかかわる坑口跡の存在をにおわせる。
 何度か図示された坑道と照らし合わせて、その坑口らしきところを探してみたが見つからなかった。ただ、城山公園の西トイレの崖がいつ行ってもがけ崩れの工事中で散策できないのだが、図と照らし合わせて、この辺りもその候補地の一つなのかなと想像はしている。
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by shingen1948 | 2016-06-26 09:11 | 福島の鉱山 | Comments(0)