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地元学でいう「風の人」として足元を見つめたり、できことを自分の視点で考えたりしています。好奇心・道草・わき道を大切にしています。


by シン
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台山山麓散歩⑦―上戸内薬師

 自分の親の時には、現職だったこともあって、事務的な処理に追われて悲しむ自分の心に寄り沿うゆとりがなかった。今は、限りなく時間があって、アッシー君など手出しができるので、口は出さないがお手伝いをしてきたところだったが、それが終わった。
 終わってみれば、自分の親の時に感じた時と同じように残された者の空虚感が残る。しかも、今は素直に自分の心に寄り沿う時間的なゆとりも充分にあるという状況だ。
 台山山麓散歩整理も途中だったが、その自分の心に素直に従っていたところだった。それが、ようやく台山山麓散歩の整理から再開してみようという気分になれてきたところだ。

 この台山山麓散歩整理中断前は、この台山が東屋沼神社の旧地であり、気分的に西海道の明神神社は台山を背景っているという信仰の山なのではないかと思えてきたところだった。
 その視点で、この散策で出会った上戸内薬師堂を眺めるあたりから整理を再開する。

 ここもその背景に台山を背負っていることが大切な風景なのではないかとの思いだ。
台山山麓散歩⑦―上戸内薬師_a0087378_1153325.jpg この上戸内薬師内には、幡が掲げられていた。
 そこから、この薬師が「旧上下大笹生12薬師の第10番」であることが読み取れる。はっきり読みとれないが、以下のように記されるのは御詠歌だろうか。
 「なむやくしは○○○
       まいれるひとはりせうあるへ」

 「旧上下大笹生」とある地区の概念だが、おおよそ現笹谷地区あたりが「下大笹生」の範囲で、町大笹生地区を除いた現大笹生地区の範囲が「上大笹生」だ。そこに12薬師があり、その第10番目がこの上戸内薬師ということだ。
 「笹谷大笹生地区の文化財」でこの上戸内薬師を確認すれば、この薬師は「上戸内薬師瑠璃光如来といわれていて、耳疾に悩む近隣や遠来信者の日参薬師堂」なのだとか。
 中央の顔が隠れている像が、その薬師像らしい。脇侍がその脇に見えるが、それが12体か13体かは確認しなかった。
 ここの別当寺は東禅寺らしい。
 後で整理するが、この近くに鎮座した紫神社が現在地に移動されたのは、この神社も東禅寺が別当寺だったからではないかなと想像する。
Commented at 2014-12-11 07:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by shingen1948 at 2014-12-11 13:39
残された者の空虚感ときちんと向き合うことができる環境になったことが有難いことだと思っています。
by shingen1948 | 2014-12-10 11:54 | ◎ 信仰と文化 | Comments(2)